●乾きにくい後頭部から根元にしっかり温風を通す。
意外とおろそかにしがちなのが、ドライヤーの前のタオルドライ。
「髪が長い人は乾かすのに時間がかかります。できるだけドライヤーを使う時間を短くするためにも、専用のヘアドライタオルを使うとしっかり水分を取っておけます」(伊熊さん)
「濡れた状態の髪はとてもデリケート。摩擦を起こさないためにもゴシゴシこすらず、タオルに水分を吸わせるイメージでやりましょう。片面だけでなく、タオルの両面を使うようにすると水分が吸収されやすくなります。タオルを巻いたまま放置しないで、10分ほど経ったらドライヤーを」(齊藤さん)
ドライヤーは安価なものから高性能モデルまで、選択肢の幅が広い。しかし、ドライヤーこそ投資すべきと、伊熊さんはアドバイスする。
「髪のためにも、ドライヤーだけはいいものを使ったほうがいい。熱で乾かすのではなく、大風量、大風圧で、タンパク質の変性を防ぐためにも60〜70度くらいまでの低温で乾かすのがベスト。髪の表面温度をセンサーで察知して、温風と冷風が切り替わるようなセンシング機能が搭載されたものだとなおよいでしょう」(伊熊さん)