喉のつまりにアプローチする自分でできる整体。
不快を感じている部位に対して、効果的に働きかける押し方、もみ方も、写真を使って解説。鍼灸師であり指圧師の石垣英俊さんに教わります。
撮影/岩本慶三 文/石飛カノ モデル/北川リサ スタイリング/高島聖子 ヘアメイク/村田真弓
【のどのつまり】
首まわりの筋肉が硬くなってのどのつまりを感じたり、イライラや不安感などのストレスから息苦しさを感じることも。自分に合った方法でのどのつまりにアプローチを。
喉のつまりへのアプローチ(1)鎖骨の上を押しながら腕を上げる。
浅い呼吸はのどのつまりの原因のひとつ。鎖骨まわりの筋肉が緊張して硬くなると肩や腕の可動範囲が狭くなり、首まわりの筋肉も固まりがちに。鎖骨を指で押さえながら腕を上げる。これだけで鎖骨周辺の筋肉がほぐれ、深い呼吸が得られるように。
とくにパソコンやスマホなどの長時間操作で猫背姿勢の人は、デスクワークの隙間時間に行うのがおすすめ。
左の鎖骨に右手の指先をひっかける。
鎖骨を押さえたまま左腕を上に上げる。
最後は腕を真上に。上体はまっすぐのまま。逆も。
(手の形)
4指を鎖骨の上のくぼみにひっかけて押さえる。
喉のつまりへのアプローチ(2)郄門のツボを押す。
「郄門(げきもん)」はイライラや不安などのストレスに対応するツボ。精神的なストレスだけでなく、動悸(どうき)や息切れ、のどの痛みや違和感などの改善にも効果を発揮する。狭心症や不整脈、心臓発作といった西洋医学で病名のつく病気の緩和にも有効とされている。
鎖骨まわりをほぐしても効果を感じられないという場合は、こちらのツボ刺激でのどの違和感に対応を。
肘を伸ばし、反対側の手で郄門に圧をかける。逆も同様に。
手で腕を握り、親指の腹で強めに圧をかけることがポイント。
腕の内側、手首のシワと肘のシワの真ん中の親指1本分手首側。
『Dr.クロワッサン 痛みとコリをすっと消す、自分でできる整体』(2020年4月28日発行)より。
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