腸の健康が第一、食育に力を注ぐ鳥居徹也さんが実践している7つのルール
撮影・岩本慶三 文・葛山あかね
腸が喜ぶか、それとも嫌がるか。食事はすべて腸が判断基準です。
■腸内細菌を味方にしたら便秘どころか肥満も解消!
鳥居徹也さんの一日は腸から始まります。目が覚めたらそのまま布団の中で1時間かけて腸をマッサージ。朝食は発芽玄米や納豆にねばねば食材をプラスした副菜など腸内細菌が好みそうなメニューが並び、ランチの主食には焼き芋を200gほど食べる。これ、毎日の習慣です。
御年54歳(※取材時)。肌ツヤが良く、スラリとした体型が印象的ですが、
「もともとはぽっちゃり体型だったんです。子どものころから風邪をひきやすくて、アトピーもありました。しかも胃腸が弱くて常に便秘気味。とにかく便の安定しない青春時代を送ってきました」
無理なダイエットをしてリバウンドを繰り返し、そのたびに便の具合も、体調も悪くなってきた。
幾多の本を読み漁(あさ)り、体のこと、食のことを学び続けたそのなかで一筋の光となったのが「腸内細菌というものの存在」だったとか。
「腸内環境を操っているのが腸内細菌であるならば、僕はこの腸内細菌を操ればいいのではないか、と思ったんです」
食物繊維を含む食材など、腸内細菌が喜びそうな食材を積極的に取り入れ、反対に腸内細菌が嫌いそうな食べ物を一つ一つ排除していったといいます。
「実験ですよね。人が良いと言っても自分の体に合うかどうかはわかりませんから。一定期間やってみて腸の状態、便の状態を確認していったんです。もはや腸内細菌のために食事をしているといっても過言ではないくらい(笑)」
すべては腸ありき。食事内容はもちろん、食べる量や食事の時間帯を決め、大好きだった外食も今ではほとんどしないとか。
そして今。毎日、長さ40cmもの健康的な便が出ているとか。
「便が整うと同時に、自然と痩せましたし、風邪もひかなくなりましたね。それに何より日々活力を感じるんです。これもすべて腸のおかげかな、と」
▲ 7、8歳の頃
▲ 11、12歳の頃
▲ 22歳の頃
小学校の頃から大学時代に至るまで。今の姿からは想像がつかないほどのぽっちゃり体型。「この頃は風邪もひきやすく、常に便秘との闘いでした」と鳥居さん。
食に対する概念を覆し、食べることの意味や腸の大切さを教えてくれた本の数々。この4冊は今なお鳥居さんの人生のバイブルに。
腸のために実践している7つのルール
(1)腸内細菌が嫌がるものは食べない、飲まない(動物性たんぱく質も含む)
(2)「朝は王様の食事、昼は貴族の食事、夜は貧者の食事」と心得る
(3)腸内細菌の餌となる食物繊維を積極的に食べる。園の食育にも応用
(4)小食が基本。外食や間食はしない
(5)朝と夜に腸のマッサージをする
(6)調味料にはいいものだけを使う
(7)晩ご飯は18時〜19時までに食べる
↓
・ 子どもの頃からの悩みである「肥満」が解消
・ 毎日いい便が出る。便秘や下痢、お腹の張りもなし
・ 熟睡できて、目覚めがスッキリ
・ 翌日に疲れが残らなくなった
・ 風邪やインフルエンザにかからなくなった
・ 体調が良い。だるさなどの不調もなし!
・ なにごともポジティブに考えられるようになった
・ 何より日々、活力を感じる