ヨガの後に1時間の瞑想。スタイリストが実践、夏の入眠ルーティン。
文・田辺 香
ヨガの後に1時間の瞑想を。心身の状態をゼロに戻すとよく眠れます。
40歳の時に1週間ほど眠れないことがあり、直後に大腸がんが見つかったという鈴木えりこさん。以来、寝つきの良し悪しを体調のバロメーターにしている。
「がんは早期発見で、日帰りの手術で済みました。長年、毎日1時間以上瞑想していたおかげで、体内ストレスに敏感になっていて、体の異変にも早く気づけたと思います」
ヨガと瞑想歴は25年以上になる。
「ハタヨガと瞑想を始めたのは30歳の時。ハタヨガは体より心を動かすものと聞き、惹かれたんです。今は週に2〜3回、自分のペースで。まず20分のヨガで全身のコリをほぐしたあと、インドの古い瞑想法の一つ、ヴィパッサナー瞑想を1時間ほどして静かに内面を見つめます。心身がリセットされて、寝つきがよくなるんです。ヨガと瞑想を続けていたら、風邪をひかなくなりました」
靴下を重ね履きする冷えとりは10年前からずっと続けています。
ヨガと瞑想に加えて日課にしているのが「冷えとり」だ。冷えとり靴下の重ね履きは10年間続けている。靴下の上にレギンスも着用するという。朝と夜の半身浴の習慣もあり、夏は36〜37℃の湯に30分間。その後にも、もちろんソックスを着用する。絹と綿の靴下を、合計4枚重ね履きするのが冷えとりの基本。
「寝る時に試すと、足元が温まってよく眠れたのがきっかけ。今は外出時も重ね履きしています」
同時に、食べ過ぎは眠りにも影響することに気づき、日々の食事も節制を心がける。昼は野菜を中心に多めにとり、朝晩はスムージーを中心にしたメニューがルーティン。素材もよいものを探す。
「目覚めの1杯は白湯。育った場所に有名な湧き水があり、美味しかった思い出から水にこだわりがあって。湧き水を探してはタンクに汲んできて飲んでいます。甘酒も大好きで、有機の酒粕をスムージーに入れて飲んでみたら胃腸の調子がよくなって。よく眠れるので、日々続けています」
ベッドに敷いた座布団の上で、座禅を組んで瞑想を。
スマホにダウンロードしたヴィパッサナー瞑想用のアプリ。瞑想の始めと終わりを知らせる鐘の音や、瞑想を誘導する音声が収録されている。
冷えとりの靴下は、左端の5本指の絹から順に、5本指の綿、絹ソックス、綿ソックスと4枚重ねて履く。「夏は2〜3枚にするなど、気温によって靴下の枚数は調整しています」
『クロワッサン』1047号より