生姜は体を温める食材として人気ですが、生の生姜は体を冷やすという説も。本当はどっちなの?って思っている人も多いのでは? 生の生姜に含まれるジンゲロールは急激に発汗を促すので、汗をかいて末端から熱を放射するのは本当です。生姜を干したり、蒸したりすると、ジンゲロールがショウガオールという成分に変わり、体を芯から温めてくれるんです。漢方では、生の生姜を生姜(しょうきょう)、蒸して干した生姜を乾姜(かんきょう)と呼び、その効果は正反対だとされています。
一方、南国では生姜は体の熱を冷ます食材として知られています。末梢血管を拡張して体の熱を放出するため、蒸し暑い気候を乗り切るために効果的であるとされ、暑い国では辛い食材を料理に使うのはこのためです。
でも、これは、頻繁に大量に食べたときの話。私たちが普段の生活で生の生姜を適量食べるなら、毛細血管が拡張して、末端まで温かい血液が行き渡るので、手足の先が冷えてつらいなどの症状の改善に役立つと、漢方と西洋医学を併用している女医さんから伺いました。寒い時期はもちろんですが、疲れたり、同じ姿勢を続けることで血流が悪くなっている女性の冷えやコリには、おろし生姜や生姜の絞り汁をドリンクに入れたり、薬味にするのはやっぱりいいいことなんですね。