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寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

体を休めれば疲れは取れますが、実は休めてばかりいては逆効果。
体を動かす習慣によって疲れない体を手に入れて。

撮影・岩本慶三 モデル・くらさわかずえ スタイリング・高島聖子 ヘアメイク・村田真弓 文・吉田真緒

体も心も気持ちよくゆるめてから寝る。

毎日元気に活動するには、睡眠中にしっかり疲れを取り除くことが大切です。いつもなんとなくだるい、やる気が出ないという人は、睡眠の質が悪く、疲れが十分に取れていないのかもしれません。

そこでおすすめなのが、寝る前に布団の上でできるストレッチ。固まりやすい関節や筋肉をていねいにほぐすことで、血行がよくなり内臓機能がアップします。寝ている間の新陳代謝が促され、細胞もスムーズに生まれ変わります。

このストレッチはゆったりとリラックスして行うため、自律神経の副交感神経が優位になります。すると体は休息モードになるので、終わったあと、すーっと寝つけます。眠りも深く、翌朝はスッキリと目覚めることができるはず。

ただし、あまり一生懸命にやると、交感神経が優位になって緊張したり興奮状態になり、逆に眠れなくなってしまうので注意。あくまで気持ちいいと感じる範囲で、心も体もゆるめることを目標にしましょう。

こわばりを解放して疲れをリセット【全身のばし】

(10回で1セット、2〜3セット行う。)

ブラトップ9,000円、レギンス12,000円(ダンスキン/ゴールドウィン カスタマーサービスセンター 0120-307-560)
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仰向けで手足をのばす。
仰向けに寝て足を自然に開き、手足の指先をできる限り遠くまでのばす。深く呼吸をしながら10秒間グーッとのばし続ける。一気に力を抜いて全身を脱力させる。

背中から下半身までこりをとる【足腰ひねり】

(10回で1セット、2〜3セット行う。)

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

(1)仰向けで両手を広げる。
仰向けに寝て足を自然に開き、手を横に広げる。肩と手のひらは床につける。

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

(2)片足を反対側へ倒す。
片方の足を上げて、腰をひねって反対側へ倒す。倒す方のひざは90度曲げる。肩や手が浮かないように注意。5〜10秒ポーズをキープ。元に戻す。反対側も同様に。

太ももの裏をのばし、つけ根の動きをスムーズに【片足引き寄せ】

(10秒キープ。左右3回ずつ。)

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

手でひざを体に寄せるように。
仰向けになり片ひざを曲げて両手で抱える。ゆっくり息を吐きながら、胸に引き寄せて10秒キープする。反対の足も同様に。

タオルを使えば、のばしづらい場所も【ひざ裏のばし】

(10秒キープ。左右2〜3回ずつ。)

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

脚はできるだけまっすぐに。
仰向けになり、片足の裏にタオルを引っ掛けて、足を真上に上げる。タオルと足でひっぱり合うようにして、10秒ひざ裏をのばす。反対の足も同様に。

歩行の要を柔軟に【股関節ゆるめ】

(10〜20秒キープ。2〜3回。)

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

(1)両ひざを立てる。
腰からお尻の下にタオルを敷き、仰向けになる。ひざを軽く立て、手は楽なところに広げる。

(痛みがある場合)
股関節に痛みを感じたら、ひざを曲げる角度を浅くする。それでも痛む場合は、片足ずつ行う。無理にひざを開こうとするとかえって股関節を痛めてしまうので、気持ちよくのびる程度に。

寝る前のゆるストレッチで、 翌日に疲れを残さない。

(2)ひざを無理せず開く。
足の裏を合わせるようにし、左右のひざを両側に開く。ひざの重さで自然と股関節が開いてくるのを感じながら10~20秒ポーズをキープ。

  • 工藤孝文

    監修

    工藤孝文 さん (くどう・たかふみ)

    内科医、漢方医

    福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に携わる。著書に『やせる出汁』(アスコム)、『疲れない大百科』(ワニブックス)など多数。テレビ『ガッテン!』『ホンマでっか!? TV』などでも活躍。

『Dr.クロワッサン 免疫力を強くする、疲れない体のつくり方。』(2020年6月26日発行)より。

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