からだ

松見早枝子さんが、トレンドの外巻きボブスタイルに。【大人のヘアスタイル】

メイクやエイジング対策をアップデートするように、髪型もヘアケアもマンネリを脱し、「今の自分」に似合うものにシフトしよう。
  • 撮影・天日恵美子(松見さん) ヘア・植田高史(エス ヘアサロン)文・今井 恵(松見さん)

髪型をスタイルチェンジするのは2年ぶりという、粮理家(りょうりか)、ウェルネスフードスタイリストの松見早枝子さん。

「月に1度は、毛先をそろえていましたが、髪型を変えるのは久しぶり。切ろうと思うタイミングで、どなたにお願いしようか、いつも迷っていて」

訪れたのは、表参道駅に近い『エス ヘアサロン』。ディレクターの植田高史さんとは初対面だが、スタイリストや編集者、カメラマンなどファッション業界に人気のヘアデザイナーと聞き、おまかせすることに。

【Before】今年の1月、本誌に登場した際は前髪が短かった松見さん。「ステイホーム中に前髪を伸ばしました。後ろは約2年伸ばした状態」

「せっかく切るなら、思いきって新鮮なスタイルにしたい。でも料理する際はひとつに結びたいので、それがギリギリ可能な長さで」(松見さん)

髪質は細く柔らかいがうねりが強い。さらにトップにボリュームを出しにくいのが悩みという松見さん。植田さんは髪質をチェックし、毛先が外側にはねるトレンドのボブスタイルを提案。

「切りっぱなしで外にはねているようなナチュラルなスタイル。デジタルパーマでゆるくふわっとした自然な外ハネを作るので、洗いっぱなしで形が決まります」(植田さん)

20cmの大胆カットなのに、すべてが素早くてびっくり!

デザインが決まり、うれしそうに鏡を見つめる松見さん。植田さんは慎重に後ろの髪の長さを考えたのち、パツンとはさみを入れた。一度長さを決めたら、迷いなくはさみを動かしていく。カットは約10分で終了。

気さくな植田さんに、初対面の緊張がすぐに解けた松見さん。日ごろの髪の悩みをあれこれ質問。

「え、もう終わり? こんなに切ったのに、早い! 長い髪を結んでいると、頭皮が凝ってつらくなることが多かったんです。この長さなら、手を入れて頭を揉みほぐせる(笑)。それ以前にすでに頭が軽いし、気持ちいい」

右・外ハネさせるバランス、松見さんからの「結べる長さ」などを考えながら、パツンとファーストカット。左・デジタルパーマは、自然で取れにくいウェーブを作る。前髪にもロッドを。

次にロッドで巻き、デジタルパーマをかけていく。前髪もほかとなじむよう、少し大きめのロッドで巻き、大きなゆるいウェーブをつけた。ドライヤーでラフに乾かしただけで、ふんわりやさしげな外巻きボブスタイルが完成。

「ひとつに結んだスタイルばかりを見慣れていたから、なんか女らしく見える(笑)。私は夜に髪を洗うんですが、朝は濡らしたほうがいいのかしら?」

「夜、乾かすときに、ドライヤーでまず上から風を当て、次に髪のすそを手で握るように外巻きに持ち上げ、下から風を当ててブローする。そうすれば朝、起きてもそんなに変わらないスタイルになると思いますよ。もし直すのなら、アイロンで軽く外向きにクセをつければ大丈夫です」(植田さん)

仕上げは、手のひらに天然オイルのバームをのばし、毛先を軽くつまんで束感を出して遊ばせ、表面に自然なツヤを与えるだけ。

「すっきり軽やかで似合うおしゃれの幅が広がりそうです。」

「髪が女らしくなったから、マニッシュな服とかが似合いそう」(松見さん)

「カジュアルなスタイルだから、多少髪が伸びても、それなりに決まります。バームを多めにつけてなでつけ、濡れた感じにしても印象が変わりますよ」

髪が軽くなり、ますますおしゃれの幅が広がりそうな松見さん。冬の重いコートともバランスよく、帽子やストールもすっきり着こなせるはず。

パーマで生まれる、結んだ髪のニュアンス。

[アレンジ]

手ぐしでラフに髪を後ろに集め、ゴムで結んだら、トップの髪を引き出して、ふんわりまとめるのがコツ。引っ詰めポニーテールはNG。パーマをかけていることで、このようにやわらかい表情が生まれる。

LINC HAIR BALM 997 70g 3,700円

スタイリングに使ったヘアバーム。天然オリーブ油がベース。『エス ヘアサロン』のサイトでも購入可。

松見早枝子

松見早枝子 さん (まつみ・さえこ)

粮理家、ウェルネスフードスタイリスト

プライベート料理教室「トロン」主宰。心身の健康に貢献すべく、雑誌、広告、テレビ、イベント、講演会などで活躍。エイジングケアによく、体や環境に負担の少ないおすすめ食事法として「魚菜食」を提唱。http://matsumisaeko.com

植田高史

植田高史 さん (うえだ・たかし)

『エス ヘアサロン』

ディレクター、ヘアデザイナー。2003年にサロンを立ち上げ、’10年から現在の青山に。センスと技術で、ファッション関係者から大人気。https://www.s-tokyo.net

『クロワッサン』1033号より

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