松見早枝子さんが、トレンドの外巻きボブスタイルに。【大人のヘアスタイル】
撮影・天日恵美子(松見さん) ヘア・植田高史(エス ヘアサロン)文・今井 恵(松見さん)
髪型をスタイルチェンジするのは2年ぶりという、粮理家(りょうりか)、ウェルネスフードスタイリストの松見早枝子さん。
「月に1度は、毛先をそろえていましたが、髪型を変えるのは久しぶり。切ろうと思うタイミングで、どなたにお願いしようか、いつも迷っていて」
訪れたのは、表参道駅に近い『エス ヘアサロン』。ディレクターの植田高史さんとは初対面だが、スタイリストや編集者、カメラマンなどファッション業界に人気のヘアデザイナーと聞き、おまかせすることに。
「せっかく切るなら、思いきって新鮮なスタイルにしたい。でも料理する際はひとつに結びたいので、それがギリギリ可能な長さで」(松見さん)
髪質は細く柔らかいがうねりが強い。さらにトップにボリュームを出しにくいのが悩みという松見さん。植田さんは髪質をチェックし、毛先が外側にはねるトレンドのボブスタイルを提案。
「切りっぱなしで外にはねているようなナチュラルなスタイル。デジタルパーマでゆるくふわっとした自然な外ハネを作るので、洗いっぱなしで形が決まります」(植田さん)
20cmの大胆カットなのに、すべてが素早くてびっくり!
デザインが決まり、うれしそうに鏡を見つめる松見さん。植田さんは慎重に後ろの髪の長さを考えたのち、パツンとはさみを入れた。一度長さを決めたら、迷いなくはさみを動かしていく。カットは約10分で終了。
「え、もう終わり? こんなに切ったのに、早い! 長い髪を結んでいると、頭皮が凝ってつらくなることが多かったんです。この長さなら、手を入れて頭を揉みほぐせる(笑)。それ以前にすでに頭が軽いし、気持ちいい」
次にロッドで巻き、デジタルパーマをかけていく。前髪もほかとなじむよう、少し大きめのロッドで巻き、大きなゆるいウェーブをつけた。ドライヤーでラフに乾かしただけで、ふんわりやさしげな外巻きボブスタイルが完成。
「ひとつに結んだスタイルばかりを見慣れていたから、なんか女らしく見える(笑)。私は夜に髪を洗うんですが、朝は濡らしたほうがいいのかしら?」
「夜、乾かすときに、ドライヤーでまず上から風を当て、次に髪のすそを手で握るように外巻きに持ち上げ、下から風を当ててブローする。そうすれば朝、起きてもそんなに変わらないスタイルになると思いますよ。もし直すのなら、アイロンで軽く外向きにクセをつければ大丈夫です」(植田さん)
仕上げは、手のひらに天然オイルのバームをのばし、毛先を軽くつまんで束感を出して遊ばせ、表面に自然なツヤを与えるだけ。
「髪が女らしくなったから、マニッシュな服とかが似合いそう」(松見さん)
「カジュアルなスタイルだから、多少髪が伸びても、それなりに決まります。バームを多めにつけてなでつけ、濡れた感じにしても印象が変わりますよ」
髪が軽くなり、ますますおしゃれの幅が広がりそうな松見さん。冬の重いコートともバランスよく、帽子やストールもすっきり着こなせるはず。
パーマで生まれる、結んだ髪のニュアンス。
手ぐしでラフに髪を後ろに集め、ゴムで結んだら、トップの髪を引き出して、ふんわりまとめるのがコツ。引っ詰めポニーテールはNG。パーマをかけていることで、このようにやわらかい表情が生まれる。
スタイリングに使ったヘアバーム。天然オリーブ油がベース。『エス ヘアサロン』のサイトでも購入可。
『クロワッサン』1033号より