からだ

自律神経を整えて血流を改善!そのメカニズムとケア方法。【医師が監修】

  • イラスト・安ケ平正哉

小さな冷え対策の積み重ねが自律神経のバランスもよくする

冷え対策は、直接温める方法以外にもあります。寒さで全身が冷えているときは、温かい飲み物を飲むといいでしょう。胃が温められ、その温度が血流によって全身に届けられる効果と、温かい飲み物によって体がリラックスし、血管の収縮がゆるむことによります。

交感神経を優位にするコーヒーや緑茶、紅茶などカフェインを多く含む飲み物は避けましょう。逆に副交感神経を活発にするハーブティーはおすすめです。ホットミルクや、温かい甘酒などもいいですね。

冷えの解消で自律神経が整うという側面もあるので、どの方法でも積極的に温めるのはいいことです。

温めるポイントは首、お腹、足。

体の中心を効率よく温めるお腹湯たんぽでじんわり。

お腹を温めると深部の太い血管まで伝わり、温かい血液が全身に届き、手足の冷えまで解消。同時に、固まった腸が活動を始めるきっかけにも。使い捨てカイロや小さめの湯たんぽを当てるといい。腹巻きなども人気です。

温めると自律神経も整う首筋ホットタオルがいい。

首筋を温めると太い血管が温まり、全身がポカポカするうえ、コリや緊張もほぐれます。自分が気持ちいいと感じる温度のホットタオル(蒸しタオル)を首筋に当てて、リラックスするのがおすすめ。やけどには気をつけて!

自律神経もゆるむ足湯で冷え改善とリラックス。

足の冷えには、直接温める足湯が効果的。40〜42度の湯に足首までつけ、じっくり温めましょう。湯温が下がったらお湯を足しながら15分以上行います。好みのアロマオイルや入浴剤を入れると気持ちもリラックス。手湯もおすすめ。

小林弘幸

監修

小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

医師

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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