毎日の習慣にしたい6つの腸ストレッチ。
腸を健康に保つために実践したいストレッチを順天堂大学医学部教授、小林弘幸さんに教わります。
文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル ・くらさわかずえ
[脇腹つかみ腰回し]
【骨盤の歪(ゆが)みを正すことで腸の位置も正常にする。】
腰を大きく回すストレッチでは、骨盤内の下部にある筋肉群、骨盤底筋を鍛え、骨盤の位置を整えます。
骨盤の中におさまっている腸は、骨盤が傾いたり、骨盤底筋が衰えていたりすると、垂れ下がりやすくなります。すると、腸の働きも低下し、便秘の一因にもなります。
まず骨盤の位置を整え、腸の位置や働きを改善しましょう。脇腹をしっかりつかんで腰を回すことで、腸やその周りの筋肉をほぐす効果もあります。腸の動きを意識しながら大きく回すように行いましょう。
1.足を肩幅に開いて立ち、左手を肋骨の下、右手を腰骨の上に当て、腸を握るような気持ちで、強めにギュッとつかむ。
2.腰を大きくゆっくり時計回りに回す。まず右前から後ろにかけて、顔は正面を向いたままなめらかに腰だけを回す。
3.脇腹のひねりを意識しながら後ろへと腰を回していく。肛門はしっかりしめる。
4.後ろから左前にかけてぐるりと回す。動きが小さくならないように気をつけながらゆっくりと回し、もとの姿勢に戻る。1~4を4回繰り返す。
5.手の位置はそのままで、反時計回りに4回、同じ要領で腰を回す。