楽しくできる脳ドリル、「漢字で足し算」で記憶力トレーニング。
イラストレーション・かざまりさ ドリル監修・加藤俊徳
加藤俊徳(かとう・としのり)
「脳の学校」代表、医学博士
加藤プラチナクリニック院長。米国ミネソタ大学でアルツハイマー病や脳科学の研究に従事。『Dr.クロワッサン 100歳までボケない脳トレ』(マガジンハウス)など著書多数。
「脳は100歳になっても成長します」と、1万人以上の脳のMRI画像を解析してきた医師の加藤俊徳さん。
「脳は加齢で老化しますが、老化のペースを上回るトレーニングをすることで成長させることができます」
脳には1000億個以上の神経細胞があり、同じような働きをする細胞は同じ場所に集団で存在している。加藤さんは脳を1つの町に見立て、機能と場所で区別して“脳番地”と名付けた。
ワーキングメモリは、記憶を司る海馬を擁する「記憶系脳番地」との関連が深いが、
「記憶系だけでなく、視覚系や思考系など他の脳番地とともに動かすことが必要。見て、聴いて、理解してから話すという視覚・聴覚・理解・伝達の流れが重要なのです。“記憶系”を中心に置きつつ、脳番地をバランスよく鍛えましょう」
脳は働きによって8つの番地に分けられる
【思考系】物事を深く考え、判断・集中力を高める
【運動系】身体を動かすために必要
【視覚系】目で見たことを脳に集積させる
【感情系】喜怒哀楽を表現する
【理解系】目や耳から収集した情報を統合し理解する
【伝達系】他人と意思疎通を図るために必要
【聴覚系】言語や音を聞き分けて脳に集める
【記憶系】脳の中心部にある海馬と周囲の領域
◎ 回答 ◎
(1)明暗 (2)時間 (3)詳細 (4)親子 (5)語学 (6)相続 (7)絵柄 (8)意志
簡単な漢字も、バラバラになると意外にわかりにくい。記憶系に加えて理解系・視覚系も鍛えられる。
『クロワッサン』1030号より