不安やストレスでいっぱいで、頭がうまく働かない……。そんな時はどうすればいいのだろうか。
「最も有効なのは、不安に感じていることを書き出したり、友人や専門家に話したりすること。不安やストレスを脳の外に出すことによって、脳のメモ帳に空きができるのです」
シカゴ大学の心理学者・ベイロック氏が行ったある研究がある。テスト前の学生に「成績が悪ければ連帯責任」「成績優秀なら賞金を出す」など、良くも悪くもプレッシャーをかけた。そして学生を半分に分け、片方のグループにだけ、テスト前にテストに関する不安を書くよう指示。その結果、不安を書き出したグループのほうが、成績が良かったのだ。
「テストに限らず、仕事でのプレゼン、面接など、不安がある場合は事前にそれを書き出すとパフォーマンスが上がると言われています」
TO DOリストを作ることにも同様の効果が。頭の中でやるべきことがぐるぐる回っていると、それだけでワーキングメモリを使ってしまう。書き出して外に出すことで、脳のメモの空き容量を大きくするのだ。