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歯周病や生活習慣病まで予防。実はすごい、唾液のチカラ。

30代以上の8割が歯周病といわれる今。全身疾患にも深く影響を及ぼす歯周病菌から身を守るには、驚くチカラを持つ唾液に頼るべき。

イラストレーション・大庫真理 文・板倉みきこ

大切なのは量と質!あなたの唾液の現状をチェック

□ 歯並びが悪い、歯に隙間がある。
□ たまに、歯の間に食べかすが詰まっているのに気づくときがある。
□ 口の中がネバネバするときがある。
□ 鏡で自分の舌を見ると、苔のようなものが付いている。
□ 一度でも、口が臭うと言われたことがある。
□ 甘いもの(糖分)や炭水化物(糖質)が好き。
□ 食べ物をあまり噛まずに飲み込んでしまう。
□ 口で息をするクセがある。
□ 歯ぐきから出血することがある。
□ 歯がしみることがよくある。
□ むし歯やグラグラする歯がある。
□ 1日1回しか歯を磨かない。
□ 舌で舐めると歯の表面がザラザラ、またはヌルヌルしている。
□ 歯ぐきが痩せて下がっている。
□ 歯間ブラシやフロスを使ったことがない。
□ たばこを吸う。
□ 歯磨きは1回あたり1〜2分程度。
□ 食事をした後に歯を磨く習慣がない。
□ 起床後、寝る前に歯を磨かない。
□ 定期的に歯科医に通っていない。

該当数が多いほど、唾液の質と量に問題が!

唾液の量が少なく、質が悪い場合は、口の中は悪玉菌が優勢の“汚口(おくち)”になってしまう、と坂本さん。

「上記チェック項目に1個でも該当すれば“汚口”予備軍です。
とはいえ、3個以内なら生活習慣に気をつければしばらくは大丈夫。より多くの唾液を分泌できる口内環境づくりを心がけましょう。
最近、歯科医に行っていないなら、歯周病などの心配がないかのチェックと、メンテナンスをおすすめします。
チェックが4〜9個の人は、現時点で重大なトラブルが見られなくても、着々と“汚口”が進行しています。まずは歯磨きを徹底し、口内環境の改善を。もちろん、歯科検診も忘れずに。
10個以上該当した場合は、既に重度の“汚口”の可能性大。早めに歯科医の診察を受け、これ以上悪化しないよう、定期的に通院するようにしてください。それと同時に、甘いものを極力控えたり、きちんとものを噛む習慣をつけたり、口呼吸のクセを直すなど、“汚口”の原因とされる生活習慣を根本から改善していくことが大切です」

坂本紗有見(さかもと・さゆみ)さん●銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81院長。日本美口協会代表理事ほか。著書に『歯周病、口臭、むし歯を防ぐ 1分間「殺菌ベロ回し」』(アスコム)がある。

『クロワッサン』1016号より

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