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管理栄養士に教わる、体重の管理と体重計を見るときのポイント。

家族がいると自分だけダイエットをするのは難しいけれど、頑張っている読者にその工夫を聞いた。管理栄養士からのアドバイスも紹介!

撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒

麻生れいみ(あそう・れいみ)さん●管理栄養士。「食べて痩せて健康になる」ダイエット法で、約6000人を指導。著書に『麻生れいみ式ロカボダイエット』(ワニブックス)など。
麻生れいみ(あそう・れいみ)さん●管理栄養士。「食べて痩せて健康になる」ダイエット法で、約6000人を指導。著書に『麻生れいみ式ロカボダイエット』(ワニブックス)など。

【工夫】

「この10年、ごはんは計量して、ここ数年は1人前の半量くらい。朝はタンパク質をしっかり摂るようにし、野菜たっぷりのスープは朝晩かかさず、ひとりの食事では早食いにならないよう注意している。ランチで外食して食べ過ぎたときは、夕食は野菜スープのみ。『ダイエット!』と意識して過ごしているわけではないけれど、毎日体重計には乗っているので、日々数字を見ながら調整……という日常です」(パート・48歳 家族…夫40代、大学生の娘、高校生の息子)

【麻生先生】体重計を見るときのポイントを知って。

体重は、何を減らしたいか? 体脂肪を減らしたいんですよね。だから体脂肪率が測れる体重計を使ってくださいね。体重が減っても筋肉や骨などの除脂肪体重が減ってしまっては、大切な財産を失っていることになります。

たとえば体重50㎏、体脂肪率30%ならば、体脂肪量は50×0.3=15kg。体重50㎏−15㎏で除脂肪体重は35kg。この35kgを減らさずに体脂肪量の15kgのほうを減らすようにしなくてはいけないんです。

筋肉量というのは40歳から急激に落ちはじめ、普通に生活しているだけでは、毎年1%ずつ落ちると言われています。80歳では40歳のときの30〜40%も筋肉量が減ってしまうんです。高齢になり、転んで1週間入院したら、起き上がれなくなってしまうということはだれにでも起こり得ますから、余分な脂肪だけを減らすようにすること。

それからボディスケールのイメージを若い頃と変えていかなければならないと、私自身、年齢を重ねて感じています。女性は閉経するとホルモンバランスが変わります。脂肪は女性ホルモンの味方になってくれるので、若いころより脂肪はあったほうがいいんです。体重やサイズばかりを見て一喜一憂せず、体脂肪量や除脂肪体重を見て、大切な幹にあたる部分を減らさないようにしていきましょうね。

▪体重計の見方

体重 × 体脂肪率 = 体脂肪量

体重 – 体脂肪率 = 除脂肪体重
(除脂肪体重が減らないように!)

ワイドタイプで乗りやすく、測定値を大きな文字で表示。5人まで登録でき、スマホアプリと連携してデータが残せる。タニタ 体組成計 BC-768〈パールホワイト〉 9,980円*編集部調べ(タニタ TEL.0570-099655)
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『クロワッサン』1013号より

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