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『ずぼやせ』で話題の管理栄養士が伝授、肝臓と腸を整えて代謝を上げる。

食べることが大好きな漫画家のおざわゆきさんと夫の渡邊博光さんが、著書『ずぼやせ』で話題の管理栄養士、豊田愛魅さんに無理なく痩せられるダイエットの秘訣を聞きました。

撮影・中島慶子 イラストレーション・イオクサツキ 文・一澤ひらり

腸を整えて、代謝を上げる。

肝臓を整えるために積極的にたんぱく質を摂ろうとすると、肉や魚介、卵といった動物性食品に偏りがち。だが、これは腸内環境が悪化する弊害も生む。

「腸の機能が低下すると、食べたものがうまく消化吸収されず、エネルギー消費量や代謝機能が低下してしまいます。これを防ぐためには腸内環境をよくしてくれる食物繊維やビフィズス菌などを摂取することが大事です」

食物繊維の一日の摂取目標量は成人女性で18g以上だが、現状は1日当たり5~6gも不足しているそう。

「海藻やきのこ、豆類には食物繊維が豊富ですが、中でも注目すべきは寒天です。1日2gでも腸内に入ると水分を吸収して数百倍にも膨張し、便秘や腸内環境改善に効果があるというデータが出ています。寒天には粉寒天、糸寒天、棒寒天などいくつも種類があるので、料理に合わせて使い分けるといいですね。お湯でサッと溶ける特別加工粉寒天が手軽で、私はコーヒーや緑茶などに入れて毎日使っています」

[腸ケア1]大腸の善玉菌、ビフィズス菌を毎日 食べて、腸内フローラを整える。

大腸に棲む善玉菌の99.9%はビフィズス菌、0.1%が乳酸菌。「どの菌が合うかは人それぞれです。ヨーグルトなら同じ銘柄で毎日100g、2週間食べ続けて便をチェックし、よい変化があれば相性のいい菌になります。でも入ってきた菌は大腸にはほとんど定着しないので、毎日食べ続けることが大切です。サプリでもOKですよ」

自分に合った菌を見つけるため、2週間は同じ銘柄を食べてみて。
自分に合った菌を見つけるため、2週間は同じ銘柄を食べてみて。

[腸ケア2]たんぱく質を摂るなら一緒に食物繊維を意識して摂る。

たんぱく質が多く含まれている肉などの動物性食品ばかりを食べると、腸が汚れやすくなる。「こうした問題を解消して、腸内環境を向上させてくれるのが食物繊維です。果物や海藻類に多い水溶性のものと、根菜類や穀物に多い不溶性のものがあり、1:2の割合がいいとされています。寒天は両方をバランスよく含んでいて理想的です」

ウーン、食物繊維。 あまり摂ってない。(渡邊さん)
ウーン、食物繊維。 あまり摂ってない。(渡邊さん)

渡邊博光(わたなべ・ひろみつ)さん●築地&燗酒愛好家。会社員のかたわら、築地をはじめとする食べ歩き探訪が人気。妻のおざわゆきさんとの共著に『築地はらぺこ回遊記』(ぶんか社)など。

おざわゆきさん●漫画家。『あとかたの街』『凍りの掌 シベリア抑留記』で第44回日本漫画家協会賞受賞。『傘寿まり子』で第42回講談社漫画賞受賞。グルメエッセイにも定評がある。

『クロワッサン』1013号より

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