からだ

すべてのカギを握る存在、“女性ホルモン”の基礎知識。【後編】

女性ホルモンは女性の健康の“お守り”的存在。その大切さから、減少する年代での対処法まで、誌上「ホルモン塾」開講です。
産婦人科医の対馬ルリ子さんと、美容家の吉川千明さんにお話を伺いました。
  • 撮影・青木和義 ヘア&メイク・山田久美子 イラストレーション・イオクサツキ 文・小沢緑子

女性外来や婦人科のかかりつけ医をもち、定期的に体と心のチェックを。

「補充療法の長所は たくさん あるんですよ」(対馬ルリ子さん)「体調がよくなり、気分も明るくなりますね。」(吉川千明さん)

脳と卵巣は常につながり、連動している。

対馬 視床下部はホルモンのコントロールに加え、血流、血圧、心拍、発汗などの調節をする自律神経の働きも管理しています。卵巣のホルモンバランスが崩れると一緒に管理している自律神経のほうにまで影響がおよんでしまう。

吉川 それでのぼせたり、動悸が起きたり、メンタル面も不安定になりやすいのですね。

対馬 脳と卵巣はつながっていて、卵巣の動きは常に脳にフィードバック(伝え戻す)されています。特に更年期は卵巣の中の卵が残り少なくなっているから、脳が指令を出しても卵巣がだんだん応えられなくなります。すると、脳から「どうしたの? もっとちゃんと女性ホルモンを分泌しなさい!」という過剰な指令が次々と出されるのです。

吉川 命令したとおりの充分な量の女性ホルモンを卵巣が分泌しないので、脳が焦ってどんどんアクセルを踏み込んでしまうんですね。

対馬 その影響は自律神経だけでなく、全身におよぶので、さまざまな更年期の症状が次々と起こるようになってしまうのです。

脳と女性ホルモンは常につながっている

視床下部の指令で女性ホルモンがスムーズに分泌されていれば問題ないが、右のように充分な量が分泌できなくなると脳が混乱。自律神経まで乱れる。参考:対馬ルリ子「もっとキレイの女性ホルモン塾」資料

吉川 更年期に低下し、ほぼゼロになる女性ホルモン。でも今は自分でコントロールできる時代ですよね。

対馬 閉経後の女性には女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法(HRT)」が根本療法になります。若いときに体内に分泌される5分の1くらいの量しか補いませんが、ほんの少しでも補ってあげると体調がよくなり気持ちも落ち着いてきます。眠りの質も上がりますよ。閉経前なら「低用量ピル(OC)」でホルモンバランスを整えます。

吉川 私は40歳頃から閉経するまでは低用量ピルを飲んでいました。月経が重くていつもフラフラの状態だったので、服用していなかったらやり過ごせなかったと思います。

対馬 低用量ピルで排卵を抑えてあげるとホルモンバランスが変動しなくなるので、体調もメンタルも安定してきますね。

低下したエストロゲンを補うホルモン補充療法

ホルモン補充療法は、閉経時にガクンと落ちてほぼゼロになる女性ホルモン「エストロゲン」を補う療法。急激な変動をゆるやかにでき、更年期の症状が抑えられる。参考:対馬ルリ子「もっとキレイの女性ホルモン塾」資料
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