後ろの長いニットは脚長効果ばつぐん【この秋買い足すべき1アイテム】。
撮影・天日恵美子 スタイリング・窪田千紘、森村朋子(共にフォトスタイリングジャパン) ヘア&メイク・三輪昌子 モデル・森村朋子、吉田千恵子 文・菅野綾子
【Before】
【After】
ボリュームのあるボトムスには、コンパクトなトップスを合わせたほうがバランスがいいと信じ込んでいる人も多いはず。でも、大人体形の人がクロップド丈のピタッとしたトップスを選んでしまうと、曖昧なウエストラインや横に張り出した腰、大きなヒップをかえって目立たせてしまうことに。
「ニットは緩めで着丈が長いもののほうが断然今っぽく、簡単に縦長ラインを作れます。なかでもおすすめなのは、前が短く、後ろが長いもの。脚を長く見せるために、トップスのフロント部分をボトムスにインするスタイルはもはや定番ですが、最近はもとからフロント部分だけ短くデザインされたニットやカットソーが続々と登場しているので、脚長効果を簡単に手に入れることができるんです。それでいて後ろは長いので、体形カバー効果も抜群」
全身を新しい服でコーディネートしない限り、今年らしい着こなしは完成しないと思っている人も多いはず。でも、服飾戦略スタイリストの窪田千紘さんは、「全身を今年の服で揃えなくても、たった1点旬のものを投入するだけで、去年の服でさえも垢抜けて見えるんです」と言う。
「流行は、シルエットで変わっていくもの。ズバリ今年のトレンドは、縦長ラインと裾広がりのシルエット。この2つを作り出してくれるアイテムを投入すれば、いつものコーディネートがたちまち今年の顔に変化します」
とはいえ、うまくコーディネートできる自信がない……という人は、
「小物だけを替えてみたり、自らコーディネートを考える手間が省ける上下のセットアップのアイテムを狙うのがおすすめです」
窪田千紘(くぼた・ちひろ)さん●服飾戦略スタイリスト。ブログ「STYLE SNAP 大人世代普段着リアルクローズ」が好評。近著は『大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦』(講談社)。
『クロワッサン』1006号より
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