お手入れしているのになぜか乾燥してしまう……。それ、おそらく、保湿できている“つもり”なだけかも?
「乾燥が治まらないのは保湿の“湿”はできても“保“ができていないから。加齢に伴ってバリア機能が低下したり、肌が硬くなって化粧品が浸透しにくかったり。それなのにケアが追いついていなくて、一時的な“湿”で終わっている状態ですね。水分と油分を共に角質層にキープできて初めて、保湿と言えます。潤っているのが当たり前という状態になるよう、見直しましょう」
と美容家の小林ひろ美さん。そこで提案するのが、タイミングと量がポイントの、小林流隙なし保湿術。
「お手入れは朝と夜だけという意識を変えましょう。いつでもどこでも乾く前に手立てを講じること。提案するケアの一つでも二つでもいいので取り入れてみてください。それだけで肌は違ってきます。肌にとって乾燥はくすみ、シミ、たるみなど悩みを引き寄せる万病のもと。決して侮らないように」
時間や状況に応じた保湿術をこのあと紹介。いまこそ乾きと決別を。
3時のブレイクタイムには“マグ蒸し”を。
ブレイクタイムにとるホットドリンクも保湿の味方になるもの。温かさと湿気を上手に活用しよう。
「飲み物の表面をふーっと吹いてその蒸気で肌を湿らせましょう。それから、飲み物を含んで口腔内を温め、肌内部の巡りをよくします。こういうちょっとしたことの積み重ねが物を言うんです」