ダイエット外来に通って6㎏減、健康を手に入れたことを実感。
撮影・尾嶝 太 ヘア&メイク・外山友香(大平さん)
昨秋、麻布医院の門を叩いた大平さん。院長の髙橋さんが提唱する「ハーバード大学式野菜スープ」(通称ファイトケミカルスープ)を中心とする指導を受けて素晴らしい成果を上げました。
髙橋弘さん(以下、髙橋) きれいに痩せましたねえ。
大平一枝さん(以下、大平) 最初のひと月で5㎏落ち、年末年始の外食シーズンでさらに1㎏落ちました。
髙橋 肌の調子もいいようですね。
大平 先生のダイエット外来は、問診や各種計測・血液検査を行い、その診断をもとに、運動療法、食事療法、必要により薬も処方してその組み合わせで結果を出すものですよね。3カ月続けてみてすごくよかったのは、自分のダイエットの期間、健康のプロが一緒に走ってくれている感じがすることでした。
髙橋 頑張りましたね!
本当の健康を手に入れる、 その過程にダイエットがある。
大平 私はここに通うようになって、先生はみんなを痩せさせたくてこの治療をやっているのではないんだ、ということがわかりました。ダイエットを名目に、潜んでいた生活習慣病に気づかせ、本当の健康というゴールに到達するのが目的なんだって……。ここで成功しない人はどういうタイプですか?
髙橋 薬に頼る人です。BMI(肥満度を示す指数。体重㎏÷〈身長m×身長m〉)が35を超えると食欲抑制薬に保険がききますが、33とかだと「もっと太ってから来ます」と帰ってしまう人がいる。自分で痩せる気がない。
大平 痩せたら終わりではなく、生活習慣病を治すのが大事なんですよね。
髙橋 正直なことを言うと他のことを何もしなくても、ファイトケミカルスープを食前に飲むだけで、痩せるんです。
大平 え! あのスープは痩せる目的で考案されたのではないと聞きました。
髙橋 もともとがんの患者さんや肝機能の弱った人の免疫力を上げる食事を、ハーバード大学での研究をもとに考案したものでした。患者さんにスープを食べさせる時は、家族も同じものを食べますよね。その家族の間に、血圧が下がったとか、肌色が良くなった、便通が良くなった、そして自然に体重が減ったという口コミが広がった。それが雑誌や本になり、注目されたのです。
大平 そんな経緯で! でも私も最初飲んだ時、これは続けられると思いました。味つけなしと聞いた時は無理!と思ったんですが、飲むとしみじみ美味しい。野菜の滋味が広がり、味覚が研ぎ澄まされる。でもなぜこのスープで痩せるのでしょう?
髙橋 スープに使う野菜は350〜450g。これは厚労省の言う、成人が一日に摂取すべき野菜の量です。これを飲むことで、身体が満足して「もういいよ」と言ってくれるんです。だから食べ過ぎがなくなり、自然に痩せる。
大平 確かに、朝スープを飲むとホッとします。それに、常に火の通った野菜が家にあることは時短になって、主婦にはすごくありがたい。家族にはウインナーを入れたり豚汁にしたり。これがなければ、続けられませんでした。
髙橋 僕は講演では、野菜のストックになるからご家族のいる方に便利ですよ、とも言っています。
大平 忙しい女性にこそお勧めですね。
3カ月でマイナス6㎏、こんなにスッキリ!
ダイエット生活を支えた大平さんの必携アイテム。
大平一枝(おおだいら・かずえ)●文筆家。女性誌、書籍を中心に執筆活動を続ける。最新刊は『昭和式もめない会話帖』(中公文庫)。
髙橋 弘(たかはし・ひろし)●麻布医院院長。ハーバード大学医学部元准教授。食と免疫の研究に長年従事。ファイトケミカル関連の著書多数。
『クロワッサン』973号より
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