「どきどきキャンプ」佐藤満春さんに教わるトイレ掃除術。
撮影・岩本慶三 文・河野友紀
「トイレの掃除を時短するには、使用するごとにとにかく汚れをチェックして除去する。それに尽きます」と話す佐藤満春さん。一つ汚れがつくと、それがさらなる汚れを呼ぶと語る。
「軍手、ゴム手袋、マイクロファイバー雑巾は常に常備。壁や便器の外側はアルカリ電解水を、中は中性洗剤を使用。使いやすい道具を各種揃えることも、掃除を楽にするコツです」
手袋、雑巾、ブラシを使い、汚れを除去する。
1.軍手のイボのない面を手のひら側にはめ、右手のみアルカリ電解水を1、2吹き。
2.換気口の表面を、右手で撫で拭いていく。凹凸など細かい部分は指先を使って。
3.右手で水拭きし、何もつけていない左の軍手で乾拭きする。壁や回り縁も忘れずに。
4.一気に床まで掃除終了。床は便器掃除終了後に行っても。軍手は使い捨てに。
5.ゴム手袋をして便座掃除。マイクロファイバー雑巾にアルカリ電解水を吹き、外側を拭く。
6.フタを開け、こちらも隅までしっかり拭く。尿がハネている場合もあるので念入りに。
7.より汚れる便器の内側は雑巾を替えて。便座を持ち上げ、尿ハネなどをしっかりと除去。
8.取扱説明書どおりに温水ノズルを出して、雑巾で丁寧に拭き掃除する。
9.便器内はブラシ部分に中性洗剤をかけ、泡立てて掃除。写真は佐藤さん発案のトイレブラシ〈サトミツ棒〉。
10.泡立てた洗剤をまんべんなく塗るように2~3分。ゴシゴシ擦らないので、陶器製の便器を傷つけにくい。
便器内に”リング”が出現したら・・・。
便器の水位を下げ、黒ずんだ部分にトイレットペーパーを添わせるように置く。その上から酸性洗剤をかけ、10~20分ほど放置し、流せば完了。黒ずみが無くても定期的に。
『クロワッサン』953号より
●佐藤満晴さん 芸人/ お笑いコンビ「どきどきキャンプ」のメンバー。日本トイレ協会会員。名誉トイレ診断士の資格も持つ。著書に『佐藤満春のトイレ学』が。