暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

在宅避難を想定したとき、やはり気になるのは建物そのものの性能や設備。最新の住宅設計やオプションの設備で、どのような防災対策ができるのだろう?

イラストレーション・ミズカミエリカ 文・黒澤 彩

1967年の創立以来、地震による建物の倒壊がゼロという実績のあるミサワホームで、住宅企画を担当する鈴木雅之さんによると、身を守るための耐震性はもちろん、近年は在宅避難までを考えた家づくりへの関心が高まっているそう。

「例えば、災害後には、あまり電力を使わなくても暑さ・寒さをしのげるような高断熱性も大切になってきますし、備蓄を収納するスペース、エネルギーを自給して貯められるシステムなども必要です。在宅避難を可能にするために、住宅メーカーとしてご提案できることは多岐にわたります」

建て替えやリフォームを検討する際には、防災の視点もぜひ取り込みたい。

安全に避難生活できる建物とは? 住まいの強度を再認識する

もっとも重要なのはやはり家の強度、耐震性だ。「耐震性能を左右するのは、家の構造です。弊社では、高強度の木質パネルを強固に面接合することで床面・壁面・屋根面を一体化させる『モノコック構造』を採用しています」(ミサワホーム・鈴木さん)。このモノコック構造に独自の制振装置「MGEO」を組み合わせることによって、地震による建物の揺れを最大で2分の1ほどに抑えることができるという。

備蓄のための収納スペースを設けることも、防災の一環になる。「収納は家づくりにおいて、関心が高いポイントの一つ。造りつけの収納であれば転倒することがないので防災の観点からもおすすめです。また、天井高の低い収納スペース『蔵』をあらかじめ設計に組み込むのも有用です。政府が推奨する備蓄量は、家族の人数×7日間分ですが、大容量のスペースがあれば、それだけの物量も充分に保管できます」

【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

耐震・耐風に優れた「モノコック構造」

骨組みではなく、家を“面”で支える構造。床・壁・屋根が一体になり、地震の揺れなどによる、あらゆる方向からの力を建物全体に分散することで、高い耐震性を発揮する。ミサワホームでは高精度の木質パネルを接合することで、強固なモノコック構造を実現している。

【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

大型収納「蔵」を備蓄庫に

一般的な住宅では床面積に対して収納スペースが10%程度のところ、蔵を作れば30%程度に増やすことも可能。これを備蓄庫として使えば、生活空間を確保しつつ、充分な備えで在宅避難に対応することができる。(共に問い合わせ:ミサワホーム https://www.misawa.co.jp

リフォームでもできる! 住宅設備のアップデート

リフォーム時に取り入れられる防災設備も。収納でいえば、上記の「蔵」のようなスペースは無理でも、ローリングストック向けのパントリーを増設することはできるそう。「家をリフォームするなら、地震対策のほかにもシャッターを電動にする、窓を断熱性の高いものにするといった機能のアップデートはぜひやっておきたいですね。リフォームさえ必要ないものもありますよ。私の家では停電時自動点灯ライトを4カ所つけていますが、コンセントに差すだけです」と説くのは、さまざまな防災の手立てを自ら実践している、管理栄養士の今泉マユ子さん。

蓄電システムの導入も検討しているという今泉さん。おすすめは? 「伊藤忠商事の『スマートスター』は、ソーラー発電と蓄電池がセットになって停電時に自動で給電してくれるシステム。室外機の音が静かなのも高評価で、取り入れてみたいと思いました。ほかに、電気自動車から充電する方法も。これも試してみたのですが、難しくなくスムーズにできたので検討の価値ありです!」

【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

電動シャッターで風災や防犯対策も

リモコン操作で開閉できる電動シャッターは、台風などが迫っているときにも、窓をいったん開けることなくシャッターを閉めることができるので風雨対策に有効。災害だけではなく防犯対策にもなる。手動でシャッターを開閉するのが億劫になる高齢期の住まいのオプションとしておすすめ。 (問い合わせ:ミサワホーム)

【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

停電時に自動給電、蓄電システム「スマートスター」

太陽光発電と蓄電池を一括制御できる家庭用蓄電システム。停電が発生すると、何もしなくても自動で蓄電池から電気が供給される仕組み。限定したコンセントのみに給電する特定負荷型と、家のすべての家電をバックアップする全負荷型があり、ニーズに応じて選べる。左・パワーコンディショナ、右・蓄電池ユニット(6.5kWhタイプ、H847mm)。(問い合わせ:伊藤忠商事 https://www.smartstar.jp/

  • 今泉マユ子

    今泉マユ子 さん (いまいずみ・まゆこ)

    管理栄養士、防災士

    日本災害食学会災害食専門員。日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)リーダー。レシピ開発、講演、メディア出演など幅広く活動。著書多数。

『クロワッサン』1172号より

広告

  1. HOME
  2. 【あなたの家は安全ですか?】住まいの性能をアップデート、家の「守り」を高めて在宅避難の準備

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載