【話し方バージョンアップ②】気持ちの良い会話には、場面に応じたセリフ選びや言い方が大事!
イラストレーション・佐久間 茜 構成&文・中條裕子
感じがいいと人に思われるかどうかは、性格ではなく技術なのだと多くの悩める人たちをカウンセリングしてきた大野萌子さんは断言する。
こんな場合には、セリフ選びや言い方も大事です
たとえ同じ場面であっても、どんな言葉を選ぶかによって相手への伝わり方が変わってくる、と大野さん。「人間はネガティブな言葉を聞くと、反発心や疑問という感情がわいてきて、不安や緊張を感じてしまいます。お願いごとや反対意見を言うときは肯定形から入る、初めての人には自分を開示するなど、どう安心感を与えるかが鍵に」
相手の意見に反対したいとき……
「なにそれ」「いや違う」など、まず相手を否定して自分の意見を言うのはよくない例。「あなたはそうなんだね」といったん受け止めたあと、意見を言うようにして。会話はキャッチボールなので、ボールが来たら一度受け取ってから投げ返す。卓球のようにバーンと反対意見を打ち込むと、相手は頭ごなしに否定された気持ちになるので注意。
お願いをしたいとき……
誰かにお願いをしたい場合、否定ではなく肯定表現で伝えるというのが基本。心理的には、たとえ自分が悪くとも、誰しも否定はされたくはないもの。たとえば「廊下を走らないで」よりも「廊下は歩いてね」という表現に言い換える。「しないでください」ではなく「してください」という言い方にすると、相手は受け取りやすい。
褒めたいとき……
具体的な言葉で伝えることが大事。例えば、見た目を褒める際は、「いいね」や「かわいい」だけより「ピンク色が似合っているね」「今日の髪型すてき」など具体的な文言を入れる。抽象的な言葉は適当に見ていると思われ、褒めているつもりが反対にとられることも。「どこが」よいかを伝えると、相手は褒められていると実感できる。
初対面でいい印象を与えたいとき……
初めての相手に安心感を与えるよう、自分のことを開示すると効果的。ただし、自慢とも受け取られかねない話題は、最初は避けるようにして。大事なのは、話していて楽しいか、脅威を与えないかということ。親しみが持てる空気を作るという意味で「ここに来るのに反対側の電車に乗ってしまいました」くらいの失敗談をするのもいい。
『クロワッサン』1166号より
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