ファイナンシャルプランナー・高山一恵さんに学ぶ! 暮らしを守る、お金の増やし方
イラストレーション・100%ORANGE 文・小林百合子
おわりにしよう、幸せを削る切ない節約
「節約は大切、でもそのせいで今の幸せを手放していませんか?」と問うのはファイナンシャルプランナーの高山一恵さん。インフレが続く今だからこそ、「お金」と「幸せ」について考えてみてほしいと話す。
「去年の同月と比べて消費者物価指数は2%ほど上昇。賃金上昇が追いつかない中では節約にも限界があります。それでも頑張っている方も多いかと思いますが、今の生活、幸せですか? 将来への不安はもちろんですが、未来の幸せは今の積み重ねの先にしかない。それを忘れないでください」
節約しながら、楽しく暮らせているうちはいい。でも、もしそれが苦しいと感じるなら、お金との付き合い方を考え直す時期。節約一辺倒から脱する方法を考えよう。
かしこく、確実に増やすには、小さな経験の積み重ねを味方に
「出費を削るだけでは間に合わないなら、増やすしかありません。その手段の一つが投資ですが、未経験者の多くは『損するかも』と恐れて踏み切れません。もちろん投資で100%損しないという保証はありませんが、インフレが続けば手持ちのお金の価値はほぼ確実に下がります。貯金していてもリスクがあると考えれば、増える可能性がある投資に挑戦してみてもいいとは思えませんか?」と高山さん。
「100円から投資できるネット証券やプロが運用する投資信託、各種ポイントを運用できるサービスなど、低リスクで始められる投資はたくさんあります。投資の仕組みがわかれば漠然とした怖さも和らぎますから、徐々にステップアップしましょう」
ねがう未来はどんなもの? 幸せとは何かをイメージして出口戦略を
「投資がうまくいくと、さらにお金を増やしたくなるのも人間の性。蓄えはあるのに、節約生活中と同じように家計を切り詰め、投資にお金を回そうとする人もいます。そんな時は初心に戻って考えてください。なぜお金を増やそうと思ったのか?」
幸せな未来のために増やしたお金。使わずに人生を終えたら本末転倒だ。
「日本人の平均寿命は80歳以上ですが、健康寿命は70代。元気なうちに自分や家族が幸せになれるようお金を使うのが理想です。配当金で旅行をしたり、運用を継続しながら一定割合を取り崩して生活費に充てたり、資産を残しつつ、賢くお金を使うバランスや具体的な方法を考えましょう」
今と未来が両方幸せになる出口戦略を。
『クロワッサン』1165号より
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