そら豆──松田美智子の「くらしの歳時記」
古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「そら豆」。
撮影・鍋島徳恭
いまどきのそら豆を風味よく、美味しくいただくには
そら豆には、空豆、天豆、蚕豆と、三つの書き方があります。空に向かって伸びることを表現した漢字と、さやの形が蚕に似ていることから当てられた漢字です。以前、もぎたてのそら豆をゆがいていただいた味が忘れられません。独特の青い香りで、外はしっとり、中はホクホク。それにふった塩の相乗効果がたまりません。市販のそら豆ではなかなかこの味を味わえず、豆によってあたりハズレがあることも。マイブームはさやから外して薄皮をむき、むいた皮とともに薄い塩水に浸けてから、鍋に入れて塩茹でにします。茹でたてを塩で楽しみ、サラダにしたり、パスタにしたり、ご飯にしたりと短い旬のそら豆を楽しみます。むいた皮を一緒に茹でることでそら豆の風味がよくなり、茹でている時から「何にして食べようかしら?」と気分があがります。小さい豆は串に刺して素揚げしたり、アンチョビとオリーブオイルでさっと炒めるのもおすすめです。
さや付きで買った豆を薄皮と一緒に茹でる!
さやからそら豆を外し、爪の部分に包丁を入れて薄皮をむき、むいた皮と一緒に6%の塩水に15分浸す。豆をすくって塩水と皮を鍋に移し、沸騰させる。豆を加えて1〜2分茹で、豆を平ザルにあげ、あおいで冷ます。サラダは、粗熱の残るそら豆1カップに玉ねぎ1/2個の薄切りをオリーブオイル大さじ3、白ワインビネガー大さじ2、塩小さじ2/3、白胡椒を合わせ、ミントの葉大さじ1を加える。そら豆ご飯は2カップの米が炊き上がったら、塩小さじ2、茹でたそら豆1/2カップを合わせて10分蒸らす。どちらも、茹でたそら豆は2枚に分けて使うと味が馴染む。
『クロワッサン』1166号より
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