憧れのキャンピングカー、購入前に知っておきたい基礎知識
構成&文・堀越和幸
日除けや冷え対策にも便利なシアーカーディガン
コットン100%で軽くて涼しい素材ながら、日差しや冷房の冷えからもしっかり守ってくれるカーディガン。これから暑くなる季節に持っておきたい、心強い1枚です。
キャンピングカーはどんな種類があり、誰が造っている?
まず、キャンピングカーはベースの車両があって、それを専門の施工業者が製造しているということを知っていただろうか?
「施工業者はビルダーと呼ばれていて、140社くらいあります。ベースとなる車はトラックやハイエースが代表的で、今日私が乗ってきたリーサはベースがトヨタの2tトラックです」(田中美奈子さん)
ベッドやキッチン、電装品を取り付けたキャンピングカーはさらに乗る人のスタイルによって、内装や設備がカスタマイズされる。
「私は基本的にキャンピングカー専用駐車場の施設を利用するので、バス、トイレは付けません。その分クローゼットを設けました」
ベースの車両としては、最近は軽自動車も人気が高い。
「リタイアしたご夫婦や、釣りが趣味の男性、あるいは一人旅が好きな女性のユーザーさんもいます。小回りが利いて便利なんです」
気になる価格帯、そして賢く買うにはどうすればいい?
知れば知るほど、乗ってみたい。そう思った時に、気になるのはやっぱり値段のこと。日本RV協会広報の関口麻梨さんにその相場感を尋ねてみると──。
「キャブコン(ベースがトラック)で1,200万円くらいから、軽キャン(ベースが軽自動車)が300万円くらいからでしょうか。ただキャンピングカーはリセール率が良く、取引相場も6〜7割と高いので、資産価値は高いと言えます」
高額なので、通常車に比べて、10〜15年などの長期ローンを組める、というのもひとつのメリットであるらしい。そして、その人気は近年、右肩上がりの数字で、
「10年前に9万5000台だった保有台数が、今年は17万3000台に達しました。中古の売れ行きも伸びています」(関口さん)
もし興味を持ったら、一度キャンピングカーショーに出かけてみては、と田中さんは推す。
「さまざまなタイプが展示されているので、そこで自分に合ったものを見つけたら、最初はそれと同じタイプをレンタルして乗ってみるのもありです。1日2万〜3万円くらいから借りられると思います」
一度はしてみたい車中泊、どんな場所がおすすめ?
キャンピングカーの醍醐味と言えば、何といっても車中泊ができることだろう。田中さんが語っている専用の駐車場とは、“RVパーク”のことだ。
「電源が取れて、24時間使えるトイレがあって、さらに車で15分圏内のところに立ち寄り湯などの入浴施設があるという条件を満たした専用駐車場です。私が46都道府県を回った時も、だいたいがこれを頼りにルートを探しました」
とのように本来は中継地点としての役割が高い。が、近年は温泉や食事施設などが併設されて、自然の景色に恵まれた好立地の環境にあるところも増えている。
「例えば三重県にあるVISON(ヴィソン)は昨年のRVパークアワードで1位を獲ったところですが(写真左)、ここ自体を目的に車の旅をする人たちも急増中です」(関口さん)
全国のRVパークは605軒。協会は1,000軒を目指している。
行楽だけではない、いざという時はこんな使い方も……。
キャンピングカーで家にいる時のように過ごす。そのための基本の設備はどんどん進化を遂げている。そして田中さんはその用途を行楽のためだけでなく、災害時などいざという時にも利用できる点に注目している。
「有事の際は避難所代わりに使えますよね。ソーシャルディスタンスが保てるし、乳幼児や高齢者、体の不自由な家族やペットと共に行動ができる安心は大きいです」
車中泊避難でよく問題とされるのは、エコノミークラス症候群や熱中症などの問題だが。
「災害時にフラットな体勢で眠れるのはありがたいこと。今日のリーサは、後部にあるリアベッドに運転席の頭上にあるバンクベッド、さらにはテーブルを下げると座席がベッドに展開できるので、大人4〜5人がゆったり眠れます」
積もうと思えば1カ月分程度の飲料や食料も貯蔵できるし、オプションでエアコンも設置が可能だ。
「リチウムイオン電池やソーラーパネルを導入すれば、車のバッテリーの節約にも。キャンピングカーは一家に一台、そんな時代がいつか来るんじゃないでしょうか」
『クロワッサン』1163号より
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