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一生かけて楽しみつくす趣味の話:天日恵美子さんの「登山」

新たな趣味を見つけ、充実した日々を送っている人を取材。その生き生きとした姿に、何歳から始めても遅くないと勇気をもらえるはず。

文・長谷川未緒

登っている間は無になれる、体力に合わせて続けたいです

天日恵美子さん(56歳、フォトグラファー)

運動不足を解消すべく散歩の延長で出かけた木曽駒ヶ岳の登山口にあたる千畳敷カール。その美しさに魅了され、4年前から本格的に登山を始めたのが、フォトグラファーの天日恵美子さんだ。

「両親が日本百名山を踏破しているので景色のきれいな山を聞いたり、近くにいい温泉がある山を選んだり。登っているときは体力的につらくて仕方がないのに、下りるときにはもう『次はどこに登ろうかな』と考えています」

富士山に次ぐ高峰、南アルプスの北岳には、山小屋に宿泊して1泊2日で登頂した。
富士山に次ぐ高峰、南アルプスの北岳には、山小屋に宿泊して1泊2日で登頂した。

携帯の電波が届かない山中でも現在地がわかり、家族の見守り機能もある登山アプリ「YAMAP」を活用。行程などの記録が残り、登山愛好家との交流もできるので、励みになっている。

「山ははるか昔から変わらずそこにあり、自分の悩みなんてちっぽけだと思えます。登りたい山はまだたくさんあるし、年齢を重ねたら体力に合う山に登ればいいので、一生の趣味ですね」

北アルプスの唐松岳にて。雪山を登る際は滑落防止にアイゼンを着けるなど、装備も念入りに。
北アルプスの唐松岳にて。雪山を登る際は滑落防止にアイゼンを着けるなど、装備も念入りに。
  • 天日恵美子

    天日恵美子 さん (てんにち・えみこ)

    フォトグラファー

    1991年マガジンハウスに入社、2010年よりフリーランスに。女性誌を中心にインタビュー、ビューティーなどで活躍。

『クロワッサン』1126号より

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