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きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

野菜を丸ごと買ったはいいけどいつの間にかしなしなに……。最初にひと手間かければ、無駄なく先々が楽になる。そんな一挙両得、やらない手はなし! 料理家の飛田和緒さんに教わります。

撮影・黒川ひろみ イラストレーション・小林マキ 構成&文・中條裕子

きゅうりは干したり塩をしたり、酢漬けにしておけば、和洋自在にアレンジが。

夏に大量消費したい野菜の筆頭・きゅうりは、買ってすぐのパリッとした状態で、干したり、切って塩をしておくとよい。また、ピクルスにすれば、保存しながらそのまま食べたりタルタルにしても。干したきゅうりは乾燥具合で保存の期間も変わる。半干しの状態なら当日に調理するようにし、より長く保存したい場合はカリカリに干して漬物や和え物に。

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

干しきゅうり

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

きゅうり適量は5mm幅の斜め切りにし、重ならないようにざるに並べて天日に干す。表面が乾いて、切り口に皺が寄ってきたら、炒めものに使う。

【保存期間】半生の状態は当日中。

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干しきゅうりの炒めもの

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

【材料(2人分)】
干しきゅうり 3本分
豚バラ薄切り肉 50g
生きくらげ 2枚
しょうが 1/2かけ(薄輪切り)
塩 ひとつまみ
花椒 少々
オイスターソース 小さじ1/3くらい
ごま油 小さじ1

【作り方】
1.豚肉は一口大に切り、塩をなじませておく。
2.きくらげはきゅうりよりも少し小さめに切る。生が手に入らないないときは乾物を水で戻して使用しても。
3.ごま油で豚肉をカリッとするくらいよく炒める。豚肉から脂が出たら、ペーパーで吸い取っておく。
4.きゅうり、きくらげ、しょうが、花椒を加えて炒め合わせ、全体によく油がなじんだら、オイスターソースを加えて味をととのえる。

ピクルス

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

【材料(作りやすい分量)】
きゅうり 3本
にんにく 1かけ(薄切り)
ローリエ 2枚
A[酢 1/2カップ、水 1カップ、塩 小さじ1と1/2、砂糖 50g]

【作り方】
1.Aを小鍋に合わせて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止めて冷ましておく。
2.きゅうりは食べ応えのある大きさで好みの形に切る(写真は詰める瓶に合わせて6〜7cm長さに切り、半端に残った分は乱切り)。
3.鍋に湯を沸かしてきゅうりを入れ、乱切りはすぐに引き上げ、長いきゅうりは湯が再び沸騰したら引き上げ、水気をきって瓶に詰める。
4.にんにく、ローリエを加えて、1を注ぎ入れる。
※乱切りなら2〜3時間、長いきゅうりは一晩おいて味をなじませる。

【保存期間】冷蔵庫で1週間。

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ピクルスを使ってタルタル

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

【材料(作りやすい分量)】
ピクルス 60g
玉ねぎ 20g
卵 2個
マヨネーズ 大さじ2〜3
塩 適量

【作り方】
1.ピクルスは粗みじん切り、玉ねぎはみじん切り、卵は固茹でにしてつぶしておく。
2.1をボウルに入れ、マヨネーズを加えて和え、塩で味をととのえる。
※フライものや鶏の唐揚げに添えたり、サンドイッチやサラダの具にしても。

塩きゅうり

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

きゅうり3本は薄い輪切りや細切りにしてポリ袋に入れ、重量の1%の塩を合わせて軽く和え、30分ほどおく。しっかり水気が出ていればOK。

【保存期間】冷蔵庫で3〜4日。

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塩きゅうりを使って和えもの

きゅうりを無駄なくおいしく使い切るコツとおすすめレシピ。

【材料(2人分)】
塩きゅうり150g
醤油・酢・砂糖・ごま油 各小さじ1
白すりごま 小さじ2

【作り方】
1.ボウルに調味料と白ごまを合わせて混ぜておく。
2.食べる直前に塩きゅうりの水気を絞り、1と合わせて和える。

  • 飛田和緒

    飛田和緒 さん (ひだ・かずを)

    料理家

    旬の素材を生かした、シンプルかつ作りやすい料理が人気。著書に『おいしい朝の記憶』『お餅の便利帖』『台所の相談室』など多数。

『クロワッサン』1117号より

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