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「握る」ポーズで好機を逃さない。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

毎日の暮らしの中で、自分の手を握りしめることってないですね。ときには、思いっきり握って、手の存在を意識してみましょう。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

〈握る〉“好機を逃さず握るには、それなりの準備が必要と心得て。”

プランクは、体幹を効率よく鍛えることができるので、試したことがある人も多いのではないでしょうか。ひじを床につけたり、手のひらを床につけたりしますが、これは「握りこぶし」で行うプランクです。

なぜこのポーズかと言いますと、いよいよというときにしっかり手を握りしめることのできる人になってほしい、そんな思いを込めています。

たとえば、野球やソフトボールのバッティング。構えているときからバットをぎゅっと握っているわけではありません。いざインパクトというタイミングで力を込めてバットを握っているはずです。テニスやゴルフ、剣道もきっと同じではないでしょうか。

アスリートは、力の入れ加減にメリハリがないと、いいパフォーマンスができません。最大限の力を発揮できるピークは交感神経が優位になっていますが、それ以外は副交感神経が優位のリラックス状態を作っていることが多いといわれています。アスリートでなくても同じこと。

とはいえ、ただリラックスしていること自体がいいわけではありません。準備ができている状態にあることが大事なんです。力を発揮するためには日日のコンディショニング、準備が整ってはじめて好機を握れるということを覚えておいてほしいと思います。

プランク
プランク

プランク

木の板という意味のプランク。カラダを一直線に保ちましょう。まず腕立て伏せの姿勢になります。床についた手をこぶしにしましょう。深い呼吸をして8秒。1日1回。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクターとして、働く女性をサポート。最新刊に『更年期そしてなりたい自分に近づく方法』『教えて美穂先生! 50歳からのこころとからだ』がある。

『クロワッサン』1123号より

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