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一つ星レストランのシェフに学ぶ、トマトソースパスタ4種のアレンジ。

ミシュラン一つ星店のイタリアンシェフ、小倉知巳さんに教わるトマトソースのパスタ。
基本のソースをマスターすればアレンジも自在に。

撮影・青木和義 文・黒澤 彩

トマトソースパスタ4種のアレンジ

ピリッと辛い定番のアラビアータと、トマトソースに夏らしい食材を合わせた4品。小倉流トマトパスタのポイントは、「ソースを煮詰めない」ことと「絡めすぎない」こと。

「細めのパスタにソースがよく絡んでいると、食べても食べても均一な味で飽きてしまいます。さっと和える程度で、パスタがソースを吸いすぎない軽やかな仕上がりを目指しましょう!」

アラビアータ ソースの作り方

にんにくと唐辛子をたっぷり利かせて、これだけでもご馳走感のある味わいに。トマトのフレッシュさを残して手早く仕上げる。

1.刻んだにんにくと唐辛子を、かき混ぜながら中火で炒める。
1.刻んだにんにくと唐辛子を、かき混ぜながら中火で炒める。
2.にんにくがきつね色になったら焦げる前につぶしたトマトを加える。
2.にんにくがきつね色になったら焦げる前につぶしたトマトを加える。
3.トマトが赤から朱色に変わったら完成。これ以上煮詰めない。
3.トマトが赤から朱色に変わったら完成。これ以上煮詰めない。
4.火を止めてパスタをさっと和えたら、すぐに器に盛る。
4.火を止めてパスタをさっと和えたら、すぐに器に盛る。
1.刻んだにんにくと唐辛子を、かき混ぜながら中火で炒める。
2.にんにくがきつね色になったら焦げる前につぶしたトマトを加える。
3.トマトが赤から朱色に変わったら完成。これ以上煮詰めない。
4.火を止めてパスタをさっと和えたら、すぐに器に盛る。

アラビアータソースの美味しいパスタのポイント

■ パスタを硬めに茹でる。 ■ 辛さを引き出すのに唐辛子の種も使う(唐辛子は刻んでもいい)。 ■ オ…

■ パスタを硬めに茹でる。
■ 辛さを引き出すのに唐辛子の種も使う(唐辛子は刻んでもいい)。
■ オリーブオイルににんにくの香りをしっかり移し、辛味を引き出す。
■ パスタの茹で汁で塩を利かせる。それ以外に塩は加えない。
■ トマトソースを煮詰めすぎない。
■ 具が入る場合は、その分パスタをやや少なめに。

 長芋とモッツァレッラのスパゲッティ 

一つ星レストランのシェフに学ぶ、トマトソースパスタ4種のアレンジ。

【材料(2人分)】
スパゲッティーニ(ガロファロ社1.5mm)130g
塩 45g
にんにく(みじん切り)2かけ
赤唐辛子 2本
オリーブオイル 適量
トマトホール缶 200g
アンチョビ 4枚
長芋 適量
モッツァレッラ 適量
パルミジャーノ 適量

【作り方】
1.フライパンににんにく、アンチョビ、オリーブオイル、唐辛子を入れ、中~強火にかける。
2.にんにくがきつね色を少し超えたらトマトホールを手でつぶしながら加える。
3.鍋に水3Lを沸かして塩を入れ、パスタを茹で始める。タイマーを5分でセット。
4.2のトマトソースをゴムベラで混ぜながら、煮詰まりすぎないように気をつける。ソースが赤から朱色になるまで加熱する。
5.タイマーが20秒前になったらパスタと一緒に皮をむき一口大に切った長芋を茹でる。
6.茹であがったらパスタを1本食べて硬さを確かめる。
7.パスタを4に加え、モッツァレッラを入れる。モッツァレッラは余熱で火を通す。
8.すばやく器に盛り、パルミジャーノをうっすらかける。

 坦々麺風スパゲッティアラビアータ 

一つ星レストランのシェフに学ぶ、トマトソースパスタ4種のアレンジ。

【材料(2人分)】
スパゲッティーニ(ガロファロ社1.5mm)140g
塩 45g
にんにく(みじん切り)2かけ
赤唐辛子 2本
オリーブオイル 適量
トマトホール缶 200g
香菜(刻む)適量
すりごま 適量

【作り方】
1.フライパンににんにく、オリーブオイル、唐辛子を入れ、中~強火にかける。
2.にんにくがきつね色を少し超えたらトマトホールを手でつぶしながら加える。
3.鍋に水3Lを沸かして塩を入れ、パスタを茹で始める。タイマーを5分でセット。
4.2のトマトソースをゴムベラで混ぜながら、煮詰まりすぎないように気をつける。ソースが赤から朱色になるまで加熱する。
5.パスタが茹であがったら1本食べて硬さを確かめる。
6.パスタを4に加え、少しだけ和える。
7.すばやく器に盛り、香菜をのせ、すりごまをかける。

焼き茄子と生姜のスパゲッティ

一つ星レストランのシェフに学ぶ、トマトソースパスタ4種のアレンジ。

【材料(2人分)】
スパゲッティーニ(ガロファロ社1.5mm)130g
塩 45g
にんにく(みじん切り)2かけ
赤唐辛子 2本
オリーブオイル 適量
トマトホール缶 200g
アンチョビ 4枚
茄子(コンロで焼いたものを皮をむき手で割き、うっすら塩をふっておく)適量
生姜(すりおろす)適量

【作り方】
1.フライパンににんにく、アンチョビ、オリーブオイル、唐辛子を入れ、中~強火にかける。
2.にんにくがきつね色を少し超えたらトマトホールを手でつぶしながら加える。
3.鍋に水3Lを沸かして塩を入れ、パスタを茹で始める。タイマーを5分でセット。
4.2のトマトソースをゴムベラで混ぜながら、煮詰まりすぎないよう気をつける。ソースが赤から朱色になるまで加熱する。
5.パスタが茹であがったら1本食べて硬さを確かめる。
6.パスタを4に加え、少し和える。
7.すばやく器に盛り、焼き茄子とおろし生姜を飾る。

 新玉ねぎと卵黄のカウボーイ風スパゲッティ 

一つ星レストランのシェフに学ぶ、トマトソースパスタ4種のアレンジ。

【材料(2人分)】
スパゲッティーニ(ガロファロ社1.5mm)130g
塩 45g
トマトホール缶 100g
ベーコン 60g
新玉ねぎ 100g
卵黄 2個
パルミジャーノ 適量

【作り方】
1.フライパンに食べやすく切ったベーコンを入れ、弱火にかける。出てきたベーコンの油で小さめのサイコロ状に切った新玉ねぎを炒める。新玉ねぎは炒めすぎない。
2.鍋に水3Lを沸かして塩を入れ、パスタを茹で始める。タイマーを5分でセット。
3.トマトホールを手でつぶしながら1に加える。ソースが赤から朱色になるまで加熱する。
4.パスタが茹であがったら1本食べて硬さを確かめる。
5.パスタを3に加えて、少しだけ和える。
6.すばやく器に盛り、卵黄を真ん中にのせ、うっすらパルミジャーノをかける。

  • 小倉知巳

    小倉知巳 さん (おぐら・ともみ)

    「レストラン レガーロ」 オーナーシェフ

    都内の名店やイタリアでの研修を経て、東京・参宮橋に『Regalo』をオープン。著書に『一つ星イタリアンのミニマル最高パスタ』がある。

『クロワッサン』1093号より

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