おみやげにしたい、京都の食材&調味料15。
食べれば誰もが納得する、新旧の名品を集めました。
撮影・青木和義 文・鈴木敦子
京の味を食卓に。食材&調味料
だし、薬味、豆腐に漬物……
料理の出来を底上げしてくれる、頼もしい食材が勢ぞろい。
京都で食べたあの感動を自宅の食卓で。
久在屋(きゅうざや)の「青竹よせ豆腐」1個702円
ライター・泡☆盛子さんオススメ
容器に見立てた青竹に豆乳とにがりを流し、一昼夜熟成。竹の香りとエキスが豆腐に染み込み、品のいい甘さを生む。とろとろの食感と青々した竹の香りを同時に楽しむ雅な一品。蜜をかけてデザートに、塩を振って白ワインと合わせても。
●京都市右京区天神川五条上ル
TEL.075・311・7893
営業時間:10時~18時 不定休
京都髙島屋、オンラインでも購入可。https://www.kyuzaya.com/
山利(やまり)商店の「京白味噌」(500g)972円
「くるみの木」主宰・石村由起子さん、料理研究家・井原裕子さん、ライフスタイルコーディネーター、パフューマー・山藤陽子さんオススメ
名店がこぞって贔屓にする白味噌の決定版。上質な米麹と大豆、塩だけを使い、100年以上変わらない製法で手作り。椀物や西京漬など、京都の食に欠かせないこの白味噌は、優しい甘さと丸みのある旨味が持ち味。
●京都市東山区新宮川町通柿町下ル山田町499
TEL.075・561・2396
営業時間:8時~16時 日曜休
錦市場の『麩嘉』でも購入可。
豆腐工房 うえ田の 「上田の手あげ」324円、「匠 手あげ」432円
泡さん、フォトグラファー・福森クニヒロさんオススメ
低温でじっくり火を通したあと、仕上げに高温の油で2度揚げ。濃厚で肉厚、食べ応えがあり、京都のあちこちのスーパーで買える手軽さもうれしい。職人が一枚ずつ米油で揚げる「匠 手あげ」は、御所南店などの直営店舗で。
●京都市中京区富小路通二条上る晴明町668・3(御所南店)
営業時間:10時30分~18時30分 不定休
オンラインでも購入可。https://uedatofu.thebase.in/
HAURA kyoto japanの 「京の姫しお」(100g)660円
セレクトショップHAURA経営・山口れいこさんオススメ
丹後半島沖で取水したピュアな海水を昔ながらの釜炊き製法で結晶化。質感がやわらかで水どけがよく、優しい味わいは塩むすびにも最適。SDGsを意識した商品を多くそろえるセレクトショップのオリジナル自然塩。40g入り、210g入りも。
●京都市東山区上田町84・1
TEL.075・551・8209
営業時間:11時~17時 水・木曜休
食堂おがわの「ちりめん山椒」(150g)1,500円
福森さんオススメ
予約の取れない名店が作る一品。細かいじゃこを醤油と酒、少量のみりんで調味。上品な味わいながら、しびれるような辛さの実山椒が思い切りよく使われており、ご飯の消費を加速させる。しっとりとやわらかく、お酒のつまみにも秀逸。
●京都市下京区船頭町204
TEL.なし
営業時間:17時~22時LO 水曜休 購入は10時~14時、16時~22時の間、店頭にて。
かね正(しょう)「お茶漬鰻」(箱入り/100g)3,300円
石村さんオススメ
150年続く鰻料理店の2代目が昭和初期に考案。白焼きにした鰻を醤油やみりんで丹念に煮込み、お茶漬けにぴったりな甘辛味に。煎茶など苦みの強いお茶をかけると、上質な鰻の脂とコクが溶け出し、香ばしさが引き立つ。
●京都市東山区大和大路通三条下ル新五軒町192
TEL.075・541・1171
営業時間:9時~18時 日曜休、月曜不定休
冨美家(ふみや)の「京のおだし」(320g)206円、(600g)389円
編集者・中岡愛子さんオススメ
錦市場に本店を置く老舗うどん店のストレート出汁。上質な熟成利尻昆布と独自ブレンドの削り節を惜しみなく用いた出汁は、ほんのり甘い京風仕立て。中華麺との相性もよく、鍋料理のベースにも。スーパーで買える手軽さもうれしい。
●京都市中京区堺町通蛸薬師下ル菊屋町519
TEL.0120・238・041
営業時間:11時~17時LO 木・金・土曜休
大丸京都店ほか取扱店多数。
essencekyoto(エッセンス キョウト)の「さくら茶」(60g)2,376円
ライター・大和まこさんオススメ
無農薬で育てた稀少な緑茶「静7132」に、愛らしい河津桜の花を合わせたシングルオリジンティー。驚くことに、茶葉そのものが桜葉のようなほのかな芳香を感じさせ、余韻までもが華やか。12月末~5月頃までの限定商品。
●京都市左京区岡崎円勝寺町36・1 2F
TEL.075・744・0680
営業時間:11時~18時 月曜休、ほか不定休
Kurs(クルス)の「オマージュ」(左)640円、 「ディアマン」(右)580円
料理家・小平泰子さんオススメ
行列の絶えない人気パン屋。「オマージュ」は、ルヴァン生地にオリーブやホワイトチョコレートを加えた甘じょっぱい仕上がりのハード系。同じ生地にレーズンやいちじくを入れた「ディアマン」は、スライスしてチーズと一緒に。
●京都市中京区西大黒町334 コーポラス二条1F
TEL.050・1076・8960
営業時間:9時~売り切れ次第終了 月~水曜休
一部商品のみ電話にて取り置き可。
京ゆば処 静家(せいけ)の「汲み上げ一番ゆば」(100g)1,300円
小平さんオススメ
清冽な水に恵まれた美山町に本店を構える、ゆば料理店の名物。ゆば釜から最初に引き上げる希少な汲み上げゆばは、大豆の旨味そのままの清らかな味わい。料理人からの信頼も厚く、一流料亭でも使われる。
●京都市中京区御池通黒門大文字町233・4
TEL.075・813・1517(受付11時~19時)
営業時間:11時30分~14時30分、17時~19時30分LO 火曜休(月・水は昼のみ営業)
冷蔵品のためオンラインでの購入推奨。https://seike-yuba.ocnk.net/
ZeroWasteKyoto(ゼロ ウエイスト キョウト)の 「李青さんのキムチ」(360g)1,350円
「みんげい おくむら」主人・奥村 忍さんオススメ
確かな審美眼を持つ李朝喫茶『李青』オーナー、鄭玲姫(チョン ヨンヒ)さんが『Zero Waste Kyoto』のために作る無添加・無着色の白菜キムチ。旨味と酸味のバランスがよく、後口はピリリと小気味いい。発酵による味の変化も楽しめる。
●京都市中京区久遠院前町673・1
TEL.075・366・4134
営業時間:11時~19時(木・金・土曜~22時、日曜10時~) 月曜休
御所 雲月(うんげつ)の「小松こんぶ」(45g)1,458円
瀬戸内寂聴秘書・瀬尾まなほさんオススメ
市内北部、光悦寺そばの料亭『雲月』で、懐石コースを締めくくるご飯に添えられる一品。真昆布を実山椒とともに醤油ベースの煮汁で炊き、あっさりと品よく仕上げる。細切りでやわらかく、香りや食感のよさはさすがの一言。
●京都市上京区寺町今出川南二筋目
TEL.075・223・5087
営業時間:12時~14時、18時~20時入店(物販10時~20時) 不定休
電話注文可(TEL.075・491・1133)。京都髙島屋でも購入可。
とようけや山本の「生揚げ」(4個入り)281円
ライター・大和まこさんオススメ
明治30年創業。15種類以上の豆腐、手揚げにこだわるお揚げなど、品揃え豊富な豆腐店。生揚げはその名のとおり、生っぽさを残した厚揚げ。外側はカリッと香ばしく、中はなめらかな豆腐のまま。食感のコントラストが楽しい。
●京都市上京区七本松通一条上ル滝ヶ鼻町429・5
TEL.075・462・1315
営業時間:7時~18時 無休
京都市内の主要なスーパーで購入可。
長文屋(ちょうぶんや)の「石臼挽き粉山椒」(約6g)680円、 「粉山椒」(約6g)520円
小平さんオススメ
注文ごとに材料を調合し、好みの味に仕上げてくれる七味専門店。紀州産の極上ぶどう山椒を使った「石臼挽き粉山椒」は、香りも痺れも最上級。麺や丼、肉料理との相性抜群。近年収量が激減し、今年は4月頃で販売終了予定。
●京都市北区北野下白梅町54・8
TEL.075・467・0217
営業時間:10時~18時 水・木曜休
※通常の「粉山椒」は通年販売。
京つけもの もりの「旬かさね」(10切れ入り)864円
泡さんオススメ
白菜を幾重にも重ね、ミルフィーユ状に旬の野菜を挟み込んだ創作漬物。人参やミョウガなど、野菜それぞれの持ち味が歯切れのいい白菜と合わさり妙味を醸す。ご飯にもお酒にも合う、目と舌で味わう一品。1日80個限定。
●京都市右京区西院金槌町15・7(本社三条店)
TEL.075・802・1515
営業時間:9時~18時 無休
https://kyoto-mori.co.jp
『クロワッサン』1089号より