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あじの干物でアクアパッツァなら家族の時間差もどんとこい! 上田淳子さんの持続可能なごはんづくり。

上田淳子さんが提案する持続可能なごはんづくり。
帰宅時間がバラバラでも温め直せばおいしく、栄養バランスもいいオールインワン煮物のレシピを教わります。

撮影・津留崎徹花、黒川ひろみ(顔写真) 文・石川理恵

あじの干物でアクアパッツァ

あじの干物でアクアパッツァなら家族の時間差もどんとこい! 上田淳子さんの持続可能なごはんづくり。

【材料(2人分)】
あじの干物(大きめで肉厚のもの)2枚 
トマト 2個(250~300g) 
にんにく 2かけ
白ワイン 1/3カップ
あればアンチョビ 1本
オリーブ油 大さじ3
塩・こしょう 各適量
青じそやバジルなど 適宜

【作り方】
1.にんにくは横に薄切りにする。トマトは粗く刻み、アンチョビも刻む。
2.フライパンにオリーブ油大さじ2とにんにくを入れて弱火にかけ、にんにくがきつね色になったら取り出す。中火にし、あじを皮を下にして入れ、軽く焼き色がつくまで焼いて裏返す。
3.トマトとアンチョビを加え、にんにくを戻し入れ、白ワインを注いで煮立てる。水1/2カップを加えて強めの中火にし、再び煮立ったら、スプーンで煮汁をあじにかけながら5分ほど煮る。
4.オリーブ油大さじ1を加え、しっかり沸かして煮汁がとろっとしたら塩、こしょうで味を調える。器に汁ごと盛り、好みでちぎった青じそなどを散らす。

\脱・献立!/家族の時間差もどんとこい! オールインワンの煮物をマスター。

家族の食事の時間がバラバラなのは、晩ごはんをつくる人にとって大きな負担。帰宅時間がわからずに待ち続けたり、時間差で何度も給仕したり……。つくる人に無理がなく、食べる人が喜ぶことの両立を考えたとき、時間差ごはんのベストはひとつの鍋で煮る料理。

「焼き物のようにつくりたてがおいしい料理だと、家族の帰宅のタイミングに合わせて焼きあげたり、妥協してレンジで温めたりすることになるけれど、煮物は温め直すことでおいしくなるから、遅く帰ってきた家族にも残り物感がないし、出すのもラク。一皿でごはんやパンがすすむ味つけで、たんぱく質も野菜も食べられるオールインワンの煮物を、定番にしたいですね」

レパートリーを増やすためには王道から外れてみるといい。煮込み時間のかかる角煮は、焼き肉用の豚バラ肉を使い、肉のトロトロを目指さない料理に。丸めるのが手間の肉団子は、大きくひとつにまとめることで、肉もかたくならずメイン感も出る。魚料理は缶詰や干物を使えば手軽で味も決まりやすい。

  • 上田淳子

    上田淳子 さん (うえだ・じゅんこ)

    料理研究家

    日々のごはんから本格フレンチまで、おいしくつくれるポイントをおさえたレシピが人気。『ラクするご自愛ごはん』ほか著書多数。

『クロワッサン』1078号より

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