昼下がりの東京駅駅前広場。【編集部こぼれ話】
10月に入り急に秋めいてきた東京です。旅行割なるサービスも始まるようですし、お出かけ欲もふつふつと湧き上がってきますね。
そんなタイミングで久しぶりの「東京」特集です。
クロワッサンが信頼を寄せる方々に「私の好きな東京」、「大好きな街の散歩コース」を教えてもらったり、東京土産にすれば必ず喜ばれるスイーツの最新情報、緑と庭園の癒やしスポットなど、東京の今を詰め込んだ一冊となっております。
そして特別綴じ込みとして、使い方はあなた次第「東京メッセージカード」を制作しました。
作画をお願いしたのは、画家の牧野伊三夫さん。
「牧野さんの好きな東京を描いてください」、「つきましては3カ所限定でお願いします」。そんないい加減なお願いにも関わらず、「今年はちょうど上京して40年なんですよ。描きたいところ、たくさんあるなあ。銭湯もいいし、居酒屋も……。うーん、ちょっと考えてみます」。
悩みながらも、少しうれしそうに引き受けてくれました。
そのやりとりから一週間後、牧野さんの姿は東京駅、丸の内駅前広場にありました。
手にはスケッチブックと鉛筆。
ニュース映像で見る、多くのサラリーマンが急ぎ足で会社へ向かう光景とはまったく違う表情。私自身も日々の通勤に東京駅を利用するのですが、ゆっくり駅舎を眺めたのは久しぶりでした。
こんなに美しかったんだなあ、かっこいいなあ。遠からず、仕事に走り回った日々とセットで、この駅舎を懐かしく思い出す日が来るのかな。そんなセンチメンタルな気分になりました。
牧野さんが描いてくれた東京は、このほかに銀座の名喫茶に、歴史ある画材店、さらにはあの文豪が訪れたバーも。
牧野さんに教えてもらったエピソードとともに眺めると、絵の向こうに、おしゃれで、活気があって、当時の人々が憧れた「昭和の東京」が立ち上がってくるような気がします。ぜひみなさんも本誌で味わってください。(編集・T)
10月11日発売の『クロワッサン』最新号は「東京・新名所!」
新陳代謝が、休むことなく繰り返される首都・東京。
話題には事欠かないけれど、最先端ばかりが東京じゃない。その楽しみ方は人の数だけ。
より深く濃く味わうために様々な角度から東京・新名所をご案内します。
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