【中華&ラオス料理編】食通たちが通い続ける、美味しい京都の名店。
うまいもんを知り尽くしたあの人たちが、旅の夜を口福にしてくれる店を教えてくれた。
撮影・福森クニヒロ 文・齋藤優子 地図製作・竹中聡司
秋華(あきはな)
京都の食材を活かした定番中華が旨い店。(編集部)
京都を代表する中華料理の名店『京、静華』で10年以上腕を磨いた鈴木智秋さんが、3年前に構えた店。
修業先のような洗練されたコース料理かと思いきや、「いまは定番料理を磨いていきたい」と、アラカルト主体で、酢豚や麻婆豆腐といったおなじみの料理に力を注ぐ。
看板の麻婆豆腐は、歴史をひもとき、挽き肉ではなく、近江牛のすじ肉で煮込む。豆腐は、本場に近い硬さのものを地元の豆腐店から。
テンメンジャンは中国と京都の赤味噌をブレンドするなど、地元や近隣の食材を使いながら仕上げる料理は、京都人の舌になじむ本格派。調味料も自家製のものが多く、使い方がうまい。
●秋華
京都市左京区一乗寺樋ノ口町27 コーポラス禅1F東
TEL.075・285・1140
営業時間:11時30分~13時LO、18時~21時LO 月・火曜休
Facebook:中国料理 秋華akihana
YuLaLa(ユララ)
ガチのラオス料理が滋賀の地酒と合う。(「みんげい おくむら」主人 奥村忍さん)
ラオスで10年間レストランを営んでいた岡田尚也さん・綾さん夫妻による、日本でも数少ないラオス料理の専門店。
淡水魚が欠かせないラオス料理を、琵琶湖に近い京都で、地元の食材を使いながら進化させているのが、通いたくなるゆえんだ。
淡水魚の糠漬け的伝統調味料パデークを、琵琶湖の魚を2年間かけて熟成させ、完成させたばかり。この自家製パデークや琵琶湖の稚鮎の魚醤などで作ったたれで、肉や魚、野菜を和えたサラダ、ラープは必食だ。
トッピングの炒ったもち米は、琵琶湖・長浜からの減農薬米。ラオス料理に欠かせない野菜やハーブは自家栽培している。
●YuLaLa
京都市下京区柳馬場通仏光寺下ル万里小路町163 エトワール四条1F
TEL.080・6214・2546
営業時間:17時~23時 火曜休
Facebook:Yu La La
Instagram:@yulala_laos
【MAP】
『クロワッサン』1077号より