くらし

【中華&ラオス料理編】食通たちが通い続ける、美味しい京都の名店。

京都の食は、和食に限らずハイレベル。
うまいもんを知り尽くしたあの人たちが、旅の夜を口福にしてくれる店を教えてくれた。
  • 撮影・福森クニヒロ 文・齋藤優子 地図製作・竹中聡司

秋華(あきはな)

京都の食材を活かした定番中華が旨い店。(編集部)

京都を代表する中華料理の名店『京、静華』で10年以上腕を磨いた鈴木智秋さんが、3年前に構えた店。

近江牛すじ麻婆豆腐1,870円。花椒と青山椒、2種の自家製オイルも効いている。
もちもちとした肉質の、京都産みやこもち豚の黒酢の酢豚1,650円。

修業先のような洗練されたコース料理かと思いきや、「いまは定番料理を磨いていきたい」と、アラカルト主体で、酢豚や麻婆豆腐といったおなじみの料理に力を注ぐ。

驚くほど煽ってパラパラにした、ずわい蟹とレタスの炒飯1,540円。

看板の麻婆豆腐は、歴史をひもとき、挽き肉ではなく、近江牛のすじ肉で煮込む。豆腐は、本場に近い硬さのものを地元の豆腐店から。

テンメンジャンは中国と京都の赤味噌をブレンドするなど、地元や近隣の食材を使いながら仕上げる料理は、京都人の舌になじむ本格派。調味料も自家製のものが多く、使い方がうまい。

●秋華

京都市左京区一乗寺樋ノ口町27 コーポラス禅1F東
TEL.075・285・1140
営業時間:11時30分~13時LO、18時~21時LO 月・火曜休 
Facebook:中国料理 秋華akihana

YuLaLa(ユララ)

ガチのラオス料理が滋賀の地酒と合う。(「みんげい おくむら」主人 奥村忍さん)

ラオスで10年間レストランを営んでいた岡田尚也さん・綾さん夫妻による、日本でも数少ないラオス料理の専門店。

琵琶スズキと甘長唐辛子をパデークなどで和えたチェオ440円。ラオスのビール700円と。
塩豚バラ肉とハーブのサラダ、ラープ ムー 並(1~2人前)990円。

淡水魚が欠かせないラオス料理を、琵琶湖に近い京都で、地元の食材を使いながら進化させているのが、通いたくなるゆえんだ。

タマリンドの酸味が効いた京赤地鶏もも肉とトマトのハーブスープ 並990円。

淡水魚の糠漬け的伝統調味料パデークを、琵琶湖の魚を2年間かけて熟成させ、完成させたばかり。この自家製パデークや琵琶湖の稚鮎の魚醤などで作ったたれで、肉や魚、野菜を和えたサラダ、ラープは必食だ。

トッピングの炒ったもち米は、琵琶湖・長浜からの減農薬米。ラオス料理に欠かせない野菜やハーブは自家栽培している。

●YuLaLa

京都市下京区柳馬場通仏光寺下ル万里小路町163 エトワール四条1F 
TEL.080・6214・2546
営業時間:17時~23時 火曜休 
Facebook:Yu La La 
Instagram:@yulala_laos

【MAP】

奥村 忍 さん (おくむら・しのぶ)

「みんげい おくむら」主人

民藝・手仕事による生活道具のセレクトショップを営む。

『クロワッサン』1077号より

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