座る、立つ、歩く、家事をする…日常の様々なシーンで試したい「疲れない動き方」。
撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・大谷亮二 モデル・水瀬彩乃 イラストレーション・オガワナホ 構成&文・堀越和幸
【日常の様々なシーンで、疲れない動き方を試してみよう。】
[ 靴下を履く ]
靴下を履く際に、必要以上に体を縮めて靴下を迎えに行ってしまうのが不安定の原因。座骨から頭をふんわり長くしならせ、ビッグマウスラインで曲げれば靴下に無理なく届く。背中はなるべくまっすぐ長く、がラクの秘訣。
(A)腕、お腹、脚、首が縮み、硬くなっている
(B)腰が圧迫されながら曲がり、背中が緊張している
[ 窓を拭く ]
腕だけで拭こうとすると、力んで肩が上がり、腕や胸にも余計な負担が。ここでは雑巾の動かし方に着目。手を外に動かす時は胸から親指、内側に動かす時は肩甲骨から小指に伸びる力を意識する。自然な立ち姿勢で無理なく窓掃除が。
(A)首をすくめて肩に力が入っている
(B)腕一本の力だけでゴシゴシ拭こうとしている
[ 車から降りる ]
車の天井は低いという意識から体を縮こまらせて、足が地面につく前に出ようとするから苦しい。座ったまま姿勢を出口に向け、両足をおろす。次に〝椅子から立つ〞要領で前方向に立ち上がると動作がラク。
(A)天井を気にしすぎて首をすくめ、背中が丸まる
(B)車から出る前に立ち上がろうとしている
[ 台所仕事をする ]
手元に意識が集中して頭が下がり、腰も反ってしまう、という典型的なNGポーズ。頭ふんわりで座骨に乗せる姿勢を整えたら、そのままビッグマウスを意識しながら少しだけ腰を曲げる。その際、片側の足を引けばさらにラクに。
(A)無理な姿勢で頭、腕を支えるので、背中が張っている
(B)ラクをしようと作業台に寄りかかっているが逆効果
[ 靴ひもを結ぶ ]
靴ひもだけに意識が向かい、小さく丸まったしゃがみ姿勢はいかにもしんどい。頭ふんわりの姿勢で、ビッグマウスを折り曲げ前傾すれば、見た目も優雅、腰も背中も負担減。軽く顎を引き、頭から座骨までの長さは保ちつつ。
(A)頭を靴ひものほうへ突っ込んで、胸も苦しい
(B)首や肩をすくめ、体を丸めて縮こまらせている
[ 段ボール箱を持ち上げる ]
背中を丸めて腕の力だけで持ち上げようとすると腰に負担が。頭ふんわりの姿勢で立ち、ビッグマウスラインでお尻から曲げて段ボール箱をつかみ、〝椅子から立つ〞要領で立ち上がる。荷物との距離感にも注意しよう。
(A)首をすくめて肩も動きにくい
(B)背中を丸めて腕の力で持とうとしている
[ 固い瓶のフタを開ける ]
力ずくで開けようとして背中を丸め、首は縮み、瓶をお腹に押し付けて顔は真っ赤……。そうではなく、フタと瓶を持つ手を、体から離して円をつくるように。肩甲骨から小指への力を意識は、〝窓拭き〞と同じ。
(A)首をすくめて肩を上げ、腕だけで開けようとしている
(B)体を折り体重を瓶に押し付けてもうまくいかない
[ 洗濯物を干す ]
背中を反らせて腕を上げようとすると背中が緊張、腕も途端に上げづらくなる。頭ふんわりの姿勢をつくったら、〝腕の付け根は鎖骨〞を思い出そう。腕が自由に動かせて、ラクに干すことができる。
(A)洗濯物に近寄ろうとして首がすくむ
(B)背中が反りすぎて、お腹が出ている
[ 階段をのぼる ]
足元に気を取られると姿勢が縮まる。さらに足を下に踏みつけるようにのぼると、力の方向が前や上にいかず下にずれてしまい、体はより重くなる。頭ふんわりの姿勢で目線は前方、数段上に向けてみよう。足取りが軽くなる。
(A)目が足元を追っている
(B)必要以上に足を踏みしめている
[外出時の服装]ジャケット2万7500円、パンツ1万7600円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL.0120・307560) Tシャツ6,600円(ニュートラルワークス./ゴールドウイン カスタマーサービスセンター) バッグ3万3000円、スニーカー2万6400円(共にコール ハーン/コール ハーン ジャパン TEL.0120・560979)
[家の中の服装]ノースリーブT1万2100円(フィルメランジェ TEL.03・3473・8611) デニム1万3200円(マリタス デニム/ドリームワークス TEL.03・6447・2470)
『クロワッサン』1073号より
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