夏らしい冷菜、ペルーのたこのセビーチェ【重信初江さんの世界の和え物レシピ】
撮影・土居麻紀子 文・森本亮子 構成・中岡愛子
たこのセビーチェ
贅沢にライム1個を搾った夏らしいシーフードの冷菜。
「ライム汁を大量に使う現地にならい、丸ごと1個を搾って優しい酸味を効かせました。タバスコを刻み青唐辛子にするとより本格的に」。低カロリーで疲労回復にも。
【材料(2〜3人分)】
たこの足(刺身用)120g
赤玉ねぎ1/4個(50g)
トマト1個(160g)
ライム1個
イタリアンパセリ2〜3本
A[塩小さじ1/4 タバスコ(ペッパーソース)適量]
【作り方】
1.たこ足は一口大のそぎ切りにする。赤玉ねぎは繊維と垂直に2〜3mm幅に切る。トマトは乱切りにする。
2.ボウルに1を入れ、好みの大きさにカットしたライムを搾り入れ、Aを加えて和える。粗く刻んだイタリアンパセリを加え、さっと混ぜ、器に盛る。
それぞれの地域で異なる、世界の和え物
「和え物は生でよし茹でてよし、おかずにもメイン料理の付け合わせにもつまみにもなり、野菜を大量に摂れて体が整います。夏野菜が旬を迎え、食欲が落ちやすいこの時季にぴったりです」と重信初江さん。
“和える”利点は調味料がなじんで味がよくなることだが、塩茹で・塩揉みしたものは食材から水気が出て味がボヤけやすいため、味付け前に水気をしっかり取るのが仕上げのコツだ。
「白和え、ごま和え、酢の物など、日本の和え物は調理法も食材もバリエーション豊かで、作り方も簡単。
他国で感動した和え物には玉ねぎ、トマト、きゅうり、レモン汁がよく入っていましたが、スパイス使いに食文化が顕著に表れて面白い。意外と身近な食材と調味料でできますよ」。旅気分で野菜の和え物の奥深い魅力を楽しみたい。
『クロワッサン』1071号より
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