ヨガのポーズで肩こりを緩和、「座ったわしのポーズ」。
撮影・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) 文・菅野綾子
【座ったわしのポーズ】→ 肩こりの緩和。
「自分で自分を抱きしめるように腕を体の前でクロスさせるだけで、肩甲骨周りの筋肉がほぐれます。長時間のデスクワークなどによる肩や背中のコリが解消されるだけでなく、気になる背面のぜい肉もスッキリ!」
(1)あぐらをかき、背筋を伸ばして自分を抱きしめるように手を体の前でクロスさせる。体が硬い人は無理をせず、ここで3呼吸して終了。
(2)できる人は、手をクロスさせたまま顔の前で両手の甲を内側に向け、息を吸いながら肘を上に上げる。そこでゆっくり3呼吸。
【チャレンジ】
2の状態から今度は手のひら同士を合わせて肘を上に上げ、3呼吸。
基本の呼吸法
ヨガでストレッチをすることには、さまざまなメリットがある、とヨガインストラクターのキコさん。
「ヨガで最も大切なのは呼吸。過度な負荷をかけてグイグイ伸ばそうとしなくても、息を吐く時の力を使えば無理なく体をゆるめていけるのです。さらに吸う息で内側から体を広げることで、加齢により体が硬くなっている大人の女性でも、けがをしにくいという利点が。また、呼吸が深まると副交感神経が優位になるので、体が温まり、リラックス効果も得られます」
まずは、ポーズを取る時に意識すべき基本の呼吸法の確認からスタート。ポーズに集中しすぎると、息が止まってしまいがちなので注意しよう。
胸式呼吸と腹式呼吸を組み合わせた完全呼吸が基本で、鼻から吸って鼻から吐く。手を胸とお腹に当て、息を吸った時にどちらもしっかり膨らんでいるか確認を。息を深く吐き切ることを意識すると、体が伸びやすくなる。
『クロワッサン』1051号より