これまで開運、招運を願ってやってみたことで、裏地桂子さんが効果があったと実感するのは、都内の有名店で印鑑3点を誂えたことと気学。
「25年ぐらい前のことですが、1カ月間に3人の知人友人から『印鑑は大切よ』とたて続けにアドバイスされたんです。それまでは夫の印鑑を一緒に使っていたんですが、それではダメだと。私は信頼する人の話をわりと素直に聞き入れるほう。それも運を強くする秘訣かもしれません」
裏地さんが生まれ育った愛媛県松山市内の実家では、玄関に備前焼の大黒様が鎮座し、神棚も祀られていた。
「私が高校生のころ他界した母も、祖母も、お金にまつわることを教えてくれました。そのなかで今も心がけているのが、お一日にはなるべくお金を使わない。食料品や消耗品は除外しても、大きな買い物はしません。なぜなら、月の初日からお金を使うと、その月は浪費してしまうから、というのです。これまでの人生で宝くじが高額当せんしたり、投資で大儲けしたことはないですが、そこそこやってこられたのは神棚やお墓参りのおかげでしょうか」
あとはお金にまつわるネガティブなことは言わないと決めている。
「よく、『貧乏暇なし』とか、『お金がない』と言う人がいますが、たとえ謙遜でもやめたほうがいいです、言霊の影響は大きいので。私は割り勘で端数が出たら『小金持ちなんで……』とさらりと言って払いますね」
気学を学んで方位やタイミングを大切に暮らすようになったことも、運気を後押ししたのだろう。
「私は臆病なところがあり、“これで大丈夫”と自分で自分を安心させたいのです」と裏地さん。
「コツコツ貯蓄するタイプではないのですが、コロナ禍でお金を使うのは住空間と食まわりになりました」