パーソナルスペースを確保して、家で過ごす時間をもっと快適に
撮影・上原朋也 スタイリング・荻野玲子 文・松本昇子
人との接触の機会を減らすことや、ソーシャルディスタンスを保つことなど、生活様式の変容を求められている今。リモートワークを推奨され、気軽な外出がままならないことも多い。家族とともに自宅で過ごす時間は圧倒的に増えたけれど、自由になる居住スペースの広さは変わらないのも事実。
「居場所が欲しい」 「ひとりの時間を持ちたい」。そんな人がホッとできるスペースを確保するには? 空間を有効活用し、自宅での時間を快適にするためのアイデアを、スタイリストが提案する。
部屋の片隅に自分だけの特等席を作る。
たとえば寝室の一角を有効活用してみる。
ひとり掛けで、からだをすっぽりと包み込む大きめサイズの椅子を用意。スタンドライトにクッション、サイドテーブルにコーヒーを準備すれば、そこは自分だけの立派な特等席だ。寝る前の贅沢なひとときを楽しめる。
デンマークで創設されたブランドの椅子は、有名建築家やデザイナーの過去のアーカイブを復刻したモダンな佇まい。籐や柳などの上質な天然素材を使ったハンドメイドで、座り心地もよく安心感がある。
ワゴンを利用して、ダイニングをワークスペースに。
リモートワークを推奨されても、自宅に作業部屋がなく、ダイニングテーブルの一角をワークスペースにしている人も多いはず。
オン・オフの切り替えをしっかりするため、仕事道具は1カ所にまとめておく。深い引き出し付きワゴンなら、文房具やデスクライトなどを一式収納。キャスターがあれば移動も自由、終わったらテーブルの下へ。
メープル材やヒノキ材などの天然素材を用い、人と環境に配慮した製品作りから生まれたものなら、経年変化も楽しめる。部屋になじむ佇まいもうれしい。