頭、唇、首の後ろ…、見落としがちなパーツのダメージを防ぐUV対策とは?
撮影・中島慶子 イラストレーション・平松昭子
頭のUV対策で脱毛、頭皮ダメージを防ぐ
秋頃になると抜け毛が増えるという人は、夏のUVケアを怠っていたことが多い、と皮膚科医の小林智子さん。
「日焼けで頭皮へのダメージが続くと、毛母細胞の働きが衰え、抜け毛の原因に。顔だけでなく、髪や頭皮の紫外線対策もしっかり行いましょう。もしケアを忘れて頭皮が日焼けしすぎてしまった場合は、皮膚科医に相談を」
髪専用アイテムや頭皮にも使いやすいスプレータイプなど、手軽に取り入れられるものを選んで。
「シュッとひと吹きすると柑橘の香りが包み込みます。髪にスプレーしてもきしむことなく、軽やかな仕上がり。朝スプレーして出かけると爽やかな香りに包まれて、リフレッシュできそうです」(美容ライター・宇野ナミコさん)。
「独自のUVカット・ヴェールを配合し、紫外線から守りながらダメージを受けた髪を補修する、ありそうでなかった“髪専用の日焼け止め”。オイルとは思えないサラサラの感触で、自然なツヤ髪へと導きます」。
「スプレーしても白くならず、肌も髪もしっとり整う優れものです。髪がきしむことなく、指どおりのよいサラサラの状態をキープ。大容量なので全身丸ごと使え、また石鹼でオフできるという優しい設計もうれしい」。
見落としがちなのは 唇!
マスク生活が続き、ぐんと登場頻度が下がったのが、唇を彩るリップメイク。
「唇は顔の中でも特に皮膚が薄く、紫外線のダメージを受けやすいパーツにもかかわらず、マスクをしている今はケアが疎かになってしまいがちです」(小林さん)
リップクリームを塗っているからと安心はできない。口紅にはUV効果のあるものが多いが、日中に使うリップクリームも、保湿力だけでなく紫外線カットまで考えて選ぶことが大事だ。
「そして、リップクリームもUVケアの一環なので、こまめに塗り替えることが必要です」
「唇にすべらせるとやわらかくとろける、大人のためのリップケア。縦ジワやかさつきをケアしながら、紫外線からも守ります。トリートメント効果が本当に優秀で感動します」(宇野さん)。
「唇そのものをいたわる乳酸菌を配合し、UVケアもできるトリートメント。ちょっぴりジンジンする感覚で、唇の血行を促す働きも。濃密な膜感でツヤリッチな唇に仕上がります」。パラベンフリー、タルクフリー、無香料。
「ポール & ジョーのアイコンでもあるネコリップは、ストレスを感じがちな時に気分を上げてくれるはず。心地よい保湿感と優れたUVカット効果で、ポーチに入れておきたい1本です」。
「肌が敏感に傾きやすかったり、唇が荒れやすい方でも安心して使えるリップケア。膜感は薄いのにうるおいのヴェールは濃密。季節の変わり目などに活躍しそうです」。無香料・無着色・低刺激性、紫外線吸収剤不使用。
顔以外で要注意なのは、手の甲と首の後ろ
「高齢の方に多く見られる、首の後ろのシワ。あれは実は紫外線によるものです」(小林さん)
長年の日焼けの蓄積は、深いシワやシミとなって残ってしまう。顔以外で注意すべきは、首の後ろと、そして手の甲だそう。
「運転する時にハンドルを持つ手も焼けやすいですね。車の窓がUVカットガラスだとしても、完全には防げません。首も手も、顔と同様に日焼け止めを塗ってください。さらに帽子や手袋などでガードすれば安心です」
紫外線100%カット、赤外線100%カット、可視光線100%カットの完全遮光ハット。後ろ側のツバが最大約28cmあり、背中にかけてしっかりガード。生地はポリエステル100%。
『クロワッサン』1042号より
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