菊の花の甘酢漬け【パン・ウェイさんの食養生レシピ】。
ごはんの友にも、麺にあえても
疲れ知らずの常備菜。
疲れ知らずの常備菜。
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
<菊の花の甘酢漬け>
【材料】
菊の花 …… 1箱(約60g)
米酢 …… 大さじ8
白砂糖 …… 大さじ8
【作り方】
1.沸騰したお湯で菊の花をさっと茹で、冷水に一瞬くぐらせ水分をしっかり取る。
2.きれいな容器に米酢と白砂糖を入れ、よく混ぜてから1を入れて2日間漬ける。
明るい黄色が美しく、薬効成分もたくさん。
薬膳でよく使われるのが菊の花。殺菌や解毒作用が強く、体の余熱を取り、のどや気管の炎症を抑え、熱がこもって起きる咳や風邪の咳を鎮める。血行をよくするので、血圧を安定させ、目の疲れからくる充血やかすみを改善するなどの効能がある。
「食用として利用される菊は、山形県の『もって菊』が知られていますが、効能がすばらしいのでもっと活用してほしいです。これは日々の酢のものとして食べられます。豆腐にのせるときれいに映えますよ」
作るときに茹でた菊をぎゅっとよく絞ること。水分が残っていると腐りやすくなる。生姜をスライスして漬け込んでもよい。
「菊の苦味には解毒作用があるので、風邪かなと思ったらぜひ食べてください。甘酢の漬け汁を薄め、氷砂糖を入れて飲んでも効き目がありますよ」
保存容器に入れて、1カ月ほど冷蔵保存ができる。
『Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方』(2020年1月28日発行)より。