寒いと布団干しがつらい。ラクに気持ちよく乾かしたい!【プロが答える冬の掃除術】
できるだけラクに清潔に保つための方法を住生活ジャーナリストの藤原千秋さんとナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにに聞いた。
イラストレーション・ヤマグチ カヨ 文・小沢緑子
[冬の困った!]寒いと布団干しがつらい。ラクに気持ちよく乾かしたい!
「冬も寝ている間にコップ1杯分ほどの汗をかくといわれています。また現代の住宅は昔と違って気密性が高い分、湿気がたまりやすいので冬も布団干しは必須。外干しがつらいなら布団乾燥機をかけてほしいですが、それも面倒なら床暖房やホットカーペットの上にのせ、タイマーをかけて5〜8時間くらい乾かせばホカホカに」(藤原さん)
毛布やベッドパッドは、通気性のよい素材に替える方法もある。
「毛布は温め効果も優れたシルク、ベッドパッドはウール素材がおすすめです。どちらも外に干さなくても室内に広げておくだけ、めくっておくだけでも気持ちよく乾燥します」(本橋さん)
掃除をはじめとする家事の困りごとで、今の時季、一番のキーとなるのは寒さ、と住生活ジャーナリストの藤原千秋さん。
「窓を閉め切りがちな分、家の中にホコリや余分な湿気がたまりさまざまな問題が起こります。また寒いと単純に掃除が億劫になる問題も(笑)」
ただ掃除の常識は変化している。
「掃除機は窓を開けっ放しでかけなくてもいい。窓を閉めて暖房をつけたままのほうが体は動くし、あとからしっかり換気をしたほうが効率的にホコリを追い出せます」(藤原さん)
この冬は掃除をする際に消毒が気になるかもしれないが、ナイーブにならないように、というのはナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。
「家庭内は不特定多数の人が出入りする環境ではないので、消毒をしたほうがいいケースはそう多くない。通常のホコリや汚れを取り除く掃除をするだけで、菌の数は減ります。日常の掃除をこまめにすることが先決です」
『クロワッサン』1034号より
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