温かい紅茶の中に、カットしたフルーツを入れる“フルーツ紅茶”。2つを一緒に摂ることで、私たちの体にとっていい影響がある、と齋藤友香理さん。
「漢方では、体に与える影響によって食材を5段階に分類しており、それを食材の“五性(ごせい)”と呼びます。その中の、体を温めるものを熱性、温性、逆に冷やすものを寒性、涼性といいます。
実は、フルーツの多くは、寒性または涼性のため、体を冷やしてしまう可能性もあるのです。そこで、おすすめしたいのが、温性のお茶と一緒にいただく方法です。体を冷やさずに、フルーツの栄養を摂ることができます。
代表的な温性のお茶としては、紅茶やプーアル茶、杜仲茶などが挙げられますが、果物との味の相性、買いやすさを考えると、紅茶を選ぶのがいいでしょう。緑茶やジャスミン茶などは体を冷やす涼性に当てはまるので、注意が必要です。
作る時に、フルーツを少し大きめにカットすると、食べ応えがあって満足感が高まります。また、紅茶にはたくさん種類がありますが、自分の好みのものを選んでいただいて問題ありません」
各々の働きを意識してフルーツを選ぶことで、ダイエット後の体形をキープしたり、むくみにアプローチするなど、スッキリとした体作りに役立つ。
「食物繊維がたっぷりのものは便秘の解消を促し、水を巡らせるものはむくみを軽減、また、体の巡りをよくして代謝を上げるものなど、その効果はフルーツによってさまざまです。自分の目的に合ったものを選びましょう。
また、フレッシュなものだけでなく、手軽に購入できるドライフルーツを使っても構いません。むしろ、水分が抜けた分だけ栄養が凝縮されるうえ、体を冷やしにくい。さらに、噛み応えが増すため、満腹感を得やすいというメリットも。
時には、シナモンなどのスパイスやハチミツなどを加え、味を変えてみるのも楽しいですよ。好みの組み合わせを見つけてください」
ここでは、齋藤さんがこの冬におすすめする4つのフルーツ紅茶レシピを紹介。小腹が空いた時に試してみて
[温性のお茶]+[寒性、涼性のフルーツ]=[体を冷やさずにフルーツの
いい効果が得られる]