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知らなかったでは済まされない。押さえるべきデジタル新常識。

ますます加速するデジタル社会。SNS上のコミュニケーションから個人情報の守り方まで、いま知っておくべき最新のマナーや常識を紹介。

イラストレーション・三東サイ

高橋暁子(たかはし・あきこ)さん●ITジャーナリスト。LINE、Fa cebook、InstagramなどのSN Sに精通している。『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか著書多数。All Aboutガイドも。
高橋暁子(たかはし・あきこ)さん●ITジャーナリスト。LINE、Fa cebook、InstagramなどのSN Sに精通している。『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか著書多数。All Aboutガイドも。

「LINEやInstagramなどのSNSが普及し、IT社会はますます加速するばかりです」と高橋暁子さん。

しかし便利になった反面、気をつけなければいけない点も多いと語る。

「SNSのおかげで大勢の人たちと自由にやりとりができるようになり、便利になりました。一方で、文章だけのやりとりは誤解が生まれやすいため、トラブルも増えています。まずは、コミュニケーションの基本は“対面”であり、SNSはあくまで補助的な存在だと心得ておきましょう」

誰がどこで見ているかわからないのも、デジタル社会の落とし穴だ。

「常に不特定多数の人の目に触れる可能性があるので、個人情報の扱いには注意して。流出リスクに備えパスワードやIDもサービスごとに変えて、自宅に紙で保存したほうが安全です」

SNSでのよくある悩みから、知っておくべき知識までを幅広く紹介するので、デジタルに苦手意識がある人ほどぜひ参考に。

Q.絵文字やスタンプの上手な使い方を知りたい。

A.まずは相手の調子に合わせてみましょう。

「残念ながら、万人に好かれるスタンプや絵文字は存在しません。“これを使えば正解!”と言い切ることはできないのです」(高橋さん)

では、一体どうすれば?

「必要以上に乱用するのは避ける。そして、相手によって調子を変えるというのが一番簡単な方法です。手紙のように丁寧な文章を送ってくる人には、絵文字は控える。もしくは相手が使っているのと同じ種類のものを送ってみる。子どもがいるなら、〈これ変じゃない?〉と若い目線で確認してもらうのもおすすめです」

丁寧な長文を送ってくれた人に対し、少しくだけた雰囲気のスタンプを続けて送ると、「あれ、この人ちょっと非常識?」と思われてしまうかも。
丁寧な長文を送ってくれた人に対し、少しくだけた雰囲気のスタンプを続けて送ると、「あれ、この人ちょっと非常識?」と思われてしまうかも。

Q.文面の意図が伝わらず、怒らせてしまった。

A.ネガティブなことは必ず「対面」で伝えて。

「基本的にコミュニケーションは対面で行うのが一番。文面だけだと表情が見えないぶん、少し冷たく感じられて誤解を生みやすくなりますから」

特に相手にとってマイナスなことを伝えるときは、トラブルになりやすい。

「会って話せばその場で弁解できることも、文字だけでは難しい。信頼関係が築けていない相手だと、一度トラブルが起きると修復も難しいですよね」
 万が一怒らせてしまった場合も、必ず直接謝るようにしたい。

自分は軽い気持ちで注意したつもりでも、相手は「ひどく非難された」と感じてしまう場合も。その場ですぐに軌道修正できないのがデジタルコミュニケーションのデメリット。
自分は軽い気持ちで注意したつもりでも、相手は「ひどく非難された」と感じてしまう場合も。その場ですぐに軌道修正できないのがデジタルコミュニケーションのデメリット。
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