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夢のリフォームプランを建築家が描いてくれました。【洗面所 風呂 トイレ編】

  • 撮影・岡本 潔 文・一澤ひらり イラストレーション・大塚泰子

トイレは、機能とデザイン性を両立

最後の課題は2つのトイレ。
「1階は夫専用ですが、壁についた臭いとか床にできた尿の黒ずみが気になります。2階のトイレは洗面台があるのでタンクレスにしたいのと、フローリングで汚れが目立つから張り替えたいんです」

悩みに応えた大塚さんの提案は?
「壁は珪藻土にして、床をタイルにすると臭いや尿じみの問題は解決すると思います。2階は広いので機能だけでなく、デザイン面にもこだわりたいですね。収納を床面から浮かせて、間接照明を床に向けて仕込んでおくとシックな雰囲気になります」

収納はこうした空間デザインのエッセンスを加えるとインテリアの一部として生きてくる、と大塚さん。イメージイラストを見て伊藤さんは、
「とても素敵です。想像するだけでなんだか心がウキウキしてきました。ぜひこれを実現させたいですね」

臭いが気になるトイレは、珪藻土の壁にすれば解消。
長年の使用で壁にも臭いが染みつくが、調湿性のある珪藻土にすればかなり軽減される。

収納は床から浮かせると、空間に広がりが生まれる。
収納カウンター下のスペースを空けると、広く見える。間接照明を仕込むと床がほのかに照らされて美しい。

実用一辺倒にならずにデザイン性をプラスしたい。
洗面所付きの広いトイレ。「どうせならホテルみたいなモダンで居心地のいい空間にしたいです」と伊藤さん。

狭い空間はクリーンな居心地のよさを追求する。
1階の狭いトイレはフローリングだがタイルに張り替えて、壁を珪藻土にすれば湿気や臭いが解消されて快適に過ごせる。

大塚泰子●建築家。ノアノア空間工房代表。「暮らしの豊かさを育てる建築」をテーマに住宅・店舗設計を手がける。著書に『小さな家のつくり方』(草思社)。

伊藤昌美●主婦。「あと10年はこの家に住むので、自分の気に入った空間にリフォームしたいです」

『クロワッサン』961号より

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