健全な暮らしをつくるお金の習慣が身に付く！来年の家計管理は『クロワッサン家計簿』で。

家計簿に「なぜ買ったか」理由も書き込む。

「大事なのは、“なぜそれを買ったか” という、その時の自分の気持ちと行動パターンを把握することです。家計簿をつけていても “何をいくらで買ったか” を記録するだけで終わってしまいがちですから」と八ツ井さん。

「家計改善とは、今まで買っていたものを見直して、何らかをやめることを意味します。ですから “何をいくらで” より、“なぜ買ったのか” という点がとても重要です。クロワッサンの家計簿は、毎日の支出欄の下にフリースペースがあります。“なぜ” をフリースペースに書くのです。私はそのメモを『おサイフ日記』と呼んでいます」

記入するポイントは、その時の状況を思い出せるようにすることだと八つ井さんはアドバイスします。例えば会社帰りだったり、子どもの送迎の途中だったり……。そして買おうと思った動機と、買った後の気持ちを家計簿につけておきます。果たして「買ってよかった」のでしょうか、「買わなきゃよかった」のでしょうか。モノに溢れ、情報やサービスにもお金がかかる現代社会、このようにちょっと立ち止まって考えてみることが大事かもしれません。

「月毎の集計の時に、この『おサイフ日記』を振り返ることは、とても有効です。後で “いらなかったな” と思うものをどんな時に、どんな気持ちで買っていたか。そこに無駄遣いのパターンが見えてきます。逆に “買ってよかった” にも、いい消費のパターンを見つけることができます」

①レジャー・教養・娯楽費
旅行、遊園地・行楽地などでのレジャー、映画、観劇、本、CD、DVD、スポーツ、スポーツ観戦、趣味・教養講座などの受講料、お稽古事の会費・月謝、趣味にかかる費用など。

お稽古事の会費・月謝、スポーツクラブの会費などで銀行口座から自動引き落としのものなどは、月々の決まった支出として固定費に記入します。

②衣類費
衣料品、アクセサリーなどファッション小物、靴、バッグなどの購入費。そのクリーニング代やメンテナンス代金など。

③美容費
スキンケア・メイクアップなどの化粧品、ヘアケア・ボディケア製品、美容院代金、エステティック施術料、美容サプリメント代など。

④教育費
学校や塾の授業料、保育料、子どもの習い事の月謝、学用品、子どもの文房具、参考書代など、子どもの教育全般にわたってかかる費用。

⑤医療費
病院での診察費、薬代、薬局などで購入する市販の医薬品代、メガネ、コンタクトレンズ代など。

医療費控除を申請する際は必ず領収書を。からだのメンテナンスのためのマッサージや鍼灸、指圧などは、医療費控除の対象にはなりません。ケアを受ける頻度が高い場合は、新たにメンテナンス費の項目を立てて記入し、整理を。エステティックやサプリメント購入代金なども、このメンテナンス費に入れると、からだのケア、リラクゼーションにどのくらいお金をかけているか、おおよその目安がつきます。

⑥交際費
友人、知人、親戚、仕事関係などのつきあいでかかる費用全般。食事代や喫茶代など外食であっても、つきあいの関係によっては交際費に。お礼の贈り物や出産祝い、冠婚葬祭の祝儀、不祝儀などで高額なものは、特別出費とみなし、毎月の特別出費に記入します。

⑦項目の空欄のフリースペース
交際費の下の空欄は、自分の生活の中で占める割合の大きいものを新たに項目に立てて使いましょう。また、1年間のお金の流れをつかむうえで、特に、この項目、ジャンルの年間トータルを見てみたい、というものがあれば、それを別立てで。たとえば、「趣味の登山にどのくらいお金を使っているのかなあ」という人は、登山関係でかかった費用は、交通費、道具代、参考図書代、ウエア代などすべて、新たに立てる登山の項目にまとめ、総費用を把握する、といった具合です。また、お酒好きなら、お酒の項目を立てて、お酒に使った費用はすべてその項目に記入、というように。車好きの人なども同様です。自分の家計をいろいろな視点から眺めてみるのも楽しく、意外な発見もあるはずです。お金の使い方のスイッチを切り替えるきっかけにもなります。

⑧Free Space
1週間単位の見開きの、1日ごとにある上段の空欄は、1日ごとに収支を記入して把握しておきたい場合、収入と残金など、収支の欄に使っても。また主だった予定を記入し備忘欄にしても。下段のFree spaceは、その日のことを日記代わりにコメント風に書き込んだり、朝昼晩の食事をメモしたり、覚え書き用のメモにしたり、といった具合に活用してください。

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