日々の暮らしの中にさりげなく、身近な草花を飾るーー。そんな花の教室「日々花」を主宰し、草花の生け方や楽しみ方を提案している、雨宮ゆかさん。夫の秀也さんは写真家で、二人とも事務所は自宅に置いている。
家で共に過ごす時間の多い二人は、結婚して20年。5年前に建てたというこの家は、秀也さんと仕事でつき合いの深い、建築家の中村好文さんが設計したもので、木の肌触りが優しく、室内はいつもすっきりと片づいている。
家の前庭には、四季折々の草花や庭木の茂る花壇、敷地の一角にはハーブガーデンが設けられている。家の裏側の一段高くなっている土地には畑があり、家庭菜園を営んで、日々、季節の野菜を収穫している。
二人とも不規則な仕事で忙しい中、どのような時間配分、作業分担で家事をこなしているのか。
ゆかさんは仕事柄、月に5〜6回は朝5時に起き、秀也さんの運転する車で、早朝に開かれる花の市場に出かける。ほかの日はさすがにそこまで早起きではないが、「朝の時間を大切にしています」と話す。