次に、たんぱく質の摂り方について聞いてみた。動物性たんぱく質は魚から摂るのがいいとのことだが、肉はまったく摂らなくていいわけではない。
「肉は脂肪分が多いですし、体内でのコレステロールの合成を高めるなど心配な点が多いです。しかし、肉を食べないと筋肉が落ちて、とくに高齢者は転倒の危険などが高まります。肉と魚を1対1から1対2くらいのバランスで摂るのがよいでしょう。夕飯だけで考えると、週に3日を肉のおかず、4日は魚のおかずにする、と考えてください」
日本人が昔から食べ続けてきたものといえばお米のほかに大豆製品がある。
「大豆に含まれる植物性たんぱく質は質のよいたんぱく質。1980年代に、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の摂取比率が1対1になったのですが、この頃から日本は長寿世界一になっています。このくらいのバランスを心がけて摂ればよいと思います」