気軽に「藻活」、始めてみませんか? おいしく続ける藻類のある暮らし
取材・文 伊東ししゃも
2025年12月、藻類を食材として扱うメーカーや、おいしく藻類を楽しめるレストラン、生活者に魅力を発信する小売店など多くの業種がひとつになり、「藻活®プロジェクト」が始まりました。
根底にあるのは、藻類をもっと身近な食材として日々の食卓に取り入れてもらいたいという想い。「特別なことをする」のではなく「いつものごはんに少しプラスする」。藻類を無理なく楽しもう、という考えのもと発足したのが「藻活(もかつ)」です。
“海藻”を食べよう! 藻類が持つパワー
藻類は、食物繊維やミネラルをはじめ、私たちのからだにうれしい栄養素をバランスよく含む食材。腸内環境を整えたり、健康維持をサポートしたりと、日常的に取り入れたいポイントがたくさんあります。
また、低カロリーで料理に取り入れやすいのも魅力のひとつ。和食はもちろん、洋食や中華料理のメニューにもなじみやすく、工夫次第で幅広く楽しめます。おいしく続けやすい形で取り入れていきたいですよね。
では実際、どんなうれしい効果が期待できるのでしょうか。「食品」としておいしくいただける代表的な藻類を紹介します。
1.昆布
食物繊維や身体に必要なミネラルがバランスよく含まれているのが「昆布」。便通改善や身体の健康維持に効果が期待できます。また、血中中性脂肪の上昇抑制の機能についての研究も目下おこなわれているのだとか。
さらに、昆布に含まれるミネラルのひとつである「カリウム」は、体内の余計な水分を輩出する効果が期待できるため、むくみ予防など、美容面でもうれしい効果がありそうです。
2.わかめ
わかめは食物繊維やヨウ素、鉄、ビタミンEなどを含み、食後の脂質と血糖値の上昇を抑制する効果が期待できます。また、わかめを食べることによって、腸内環境を整えるビフィズス菌が増加し、便通改善の効果も期待。健康と美容の両面で役立ってくれる食材です。
3.海苔
海苔には、たんぱく質やビタミンB12、ビタミンA、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれており、「海の野菜」とも呼ばれています。特にビタミンB12は、植物性食品では珍しく貧血予防に効果が期待できる栄養素。体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンは、目の健康や皮膚の健康維持にも効果があるとされています。
4.寒天
約80%が食物繊維でできている寒天。食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果や、コレステロール値の低下、腸内環境の改善に効果が期待できます。また、ほぼノーカロリーでありながら、水分を吸収して膨らむ性質があるため満腹感が得られやすく、ダイエットのサポートにも効果的です。
5.ユーグレナ
動物と植物両方の特徴を持つ藻の一種「ユーグレナ(和名:ミドリムシ)」。なんとビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素を持つ、栄養価の高い素材なんです。特有成分である「パラミロン」は、機能性食材としての活用も期待されています。
6.クロレラ
「クロレラ」は豊富なたんぱく質を含み、必須アミノ酸をバランスよく摂取することができる素材。また、ビタミンDをはじめとする豊富なビタミンや、ミネラル、カロテノイド、不飽和脂肪酸、葉緑素(クロロフィル)など、多彩な栄養素をもつ食材として注目されています。
おいしく食べる!「わかめの白あえ たっぷり海苔のせ」のレシピ
藻類は栄養価が高いだけではなく、日々の食卓にも取り入れやすい食材のひとつ。藻活プロジェクトでは、家庭で簡単に作れるおいしい藻類レシピを発信しています。中でも、レストランや調味料を手がける「ピエトロ」 が考案した、少ない材料で手軽に作れるサラダレシピを紹介します。
【材料(2人分)】
絹豆腐…150g
乾燥わかめ…3g
にんじん…15g
海苔…1/2枚
ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆ…大さじ2
【作り方】
1. 豆腐をホイッパーでなめらかにつぶし、乾燥わかめを加え、10分置く。にんじんは細切りにする
2. 1にドレッシングを加えて和え、器に盛りつけ、ちぎった海苔をのせる
ポイントは、乾燥わかめが豆腐の水分を吸ってくれるため、豆腐の水切りが不要なところ。また、焼き海苔は最後に散らすことで、風味豊かに仕上げます。
和食のイメージがある豆腐の白和えも、ドレッシング仕立てにすることで洋風サラダのような味わいに。まさに食卓の“もう1品”にぴったりです。
注目の「藻活プロジェクト」に11社が参画
藻活プロジェクトは、藻活アドバイザーとして医師の石原新菜さん(医師・イシハラクリニック副院長)が就任。企業は、伊那食品工業株式会社、クロレラ工業株式会社、株式会社SARABiO温泉微生物研究所、株式会社サン・クロレラ、株式会社壮関、ニコニコのり株式会社、株式会社ピエトロ、フジッコ株式会社、株式会社丸井グループ、株式会社ユーグレナ、株式会社ラムラの11社が参画しています。
藻活プロジェクト発表会では、登壇者それぞれが語る「藻活」への想いの中で、藻活アドバイザーである石原さんからこんな話がありました。
「日本は海に囲まれた国。昔から海藻や発酵食品をたくさん摂取してきました。しかし現代では、朝は菓子パンに甘いドリンク、昼や夜もパッと簡単に食べられるものが好まれるなど、食生活がだいぶ変わってしまいました。それに伴い、海藻の摂取量が減り、食物繊維の不足を感じます。腸内環境も昔に比べると決してよいものとは言えません。そんな今だからこそ、改めて海藻の良さを知り、『藻活』を広めていければいいなと思います」(石原さん)
また、藻類の栄養がより吸収しやすくなる食べ方も教えてもらいました。
「藻類にはさまざまな栄養素が含まれていますが、たとえばカルシウムの吸収率を上げたい場合には、ビタミンDが含まれるきのこや青魚と一緒に摂るといいでしょう。また、鉄分はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がります。さらにβ-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が上がるので、海藻のサラダにドレッシングをかけてよく噛んで食べるといいですね」(石原さん)
おかずだけでなく、ドリンク、おやつなどさまざまな方法で摂取できる藻類。無理のない形で毎日の食習慣に藻類を取り入れて、健康のための「藻活」を始めてみませんか?
※藻活®は株式会社ユーグレナの登録商標です。
広告