【カメヤマ】暮らしの中にある語らいの時間。リビング供養を家族の習慣に。
撮影・黒川ひろみ スタイリング・白男川清美 撮影協力・AWABEES、TITLES、UTUWA
「今日はこんなことがあったよ」。 一日の報告をする時間が癒やしになる。
線香に火を灯し、亡くなった大切な人に手を合わせ、静かに語りかける。それは日本人の暮らしの中に、当たり前に存在していた時間。いまでは仏壇のある家もずいぶん減ったと聞くけれど、失いたくない習慣のひとつだ。
「核家族化や住宅事情の変化で、仏壇のある家庭は確かに減っています。けれど、仏壇や仏具がなくても、故人の供養はできますよね。大切な人を思いながら手を合わせるだけでいいんです。供養はこうでなければという固定観念は捨て、もっとカジュアルに捉えても良いと思いますよ」
そう語るのは、ローソク、線香の専門メーカー、カメヤマの古川多美華さん。「お作法どおりに供養しなければ」と思うと続かない。だからこそ、生活の空間と時間に自然に溶け込む『リビング供養』を提案する。
「家族が集う場所のサイドボードや棚の上など、どこでも良いと思います。写真を飾り、線香を立て、好きだったお花やお菓子を供える。それだけで立派な供養の空間になります」
そんな時に利用してほしいと開発された線香が『花げしき 備長炭香』。
「気密性の高いマンションや、冬の室内など空気の入れ替えが難しい環境での使用を念頭に作られています。煙が少なく、香りもほとんどないのでリビングでの使用にはぴったり」
線香特有のにおいや煙が気になるという家族が一緒にいても、気兼ねなく使える。長さが9.5センチの「ミニ寸」なら、一層扱いやすい。インテリア用の小さめの香炉を使っても焚けるし、燃焼時間が短いのも安心材料。同様にローソク『クリ・オ15』も長さおよそ4センチとかわいらしいサイズ。うっかり倒す心配も少なく、消し忘れてもおよそ15分で燃え尽きる。
「ローソクに火を灯しお線香を焚くことが、日常の慌ただしさから離れるスイッチになると良いですね。大切な人と対話するためのツールとして、暮らしの中に取り入れてほしいです」